◆おもわく【思惑】
 思うこと。
・意図。
        「自分の―で行動する」
・評判。気うけ。
        「世間の―を気にする」
 
◆おもわく【思惑・思わく】
〔「おもう」のク語法から。「惑」は当て字〕
① 思うところ。考え。意図。見込み。期待。 「彼には何か-があるらしい」 「 -がはずれる」 「 -どおり」
② 他の人々の考え。評判。気うけ。 「世間の-を気にする」
③ 相場の変動を予想すること。
④ 恋い慕う気持ち。恋心。 「吉三郎方より-数々の文(ふみ)おくりける心ざし互に入り乱れて/浮世草子・五人女 4」
⑤ 恋い慕っている相手。意中の人。 「いはねどしるき四天王の-たち/浄瑠璃・関八州繫馬」
⑥ 〔「おもう」のク語法〕
㋐ 思うこと。 「君を-止む時もなし/万葉集 3189」
㋑ 思うことには。 「自ら-『…』 と思ふに/今昔 1」
 
◆し わく [0] 【思惑】
〘仏〙 「修惑(しゆわく)」に同じ。
「思惑」に似た言葉
» 類語の一覧を見る
期待  予想  目算  予期  見込み
 
◆「思惑」をなんと読むか? : 日本語、どうでしょう? - ジャパンナレッジ
https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=410
2018/10/29
タイトルを見て、「おもわく」に決まっているだろう、と思ったかたの方が多いかもしれない。
だが、「思惑」を「しわく」と読む人がいるらしいのだ。
そう読む人の割合がどれくらいかは不明だが。
インターネットで検索すると、
「思惑」を「おもわく」と読むのと、
「しわく」と読むのとではどう違うのかという質問も見つかる。
アナウンサーが「しわく」と読んでいたと、わざわざ報告しているものもある。
結論から言えば、「思惑」は通常は「おもわく」と読むべきもので、
「しわく」と読むと別のことばになってしまう。
先に「しわく」を説明しておく。
これは仏教語で、仏道を修めることによって断ち切られる煩悩のことをいうのである。
 
◆「思惑」の読み方「おもわく」と「しわく」の意味の違いと使い分け | 英語部
https://eigobu.jp/magazine/omowaku
2019/01/12
「思惑」という言葉をご存知でしょうか。「思惑通りに進む」「思惑にまみれる」といったように使います。では、「思惑」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。実は「思惑」には2つの読み方があります。読み方によって、それぞれ意味が異なります。「思惑」は日常会話で使われることがある言葉ですが、意味について知らないという方が多いかもしれません。正しく使うためには、意味についてきちんと知っておく必要があります。そこで今回は「思惑」の意味や使い方について解説していきます。適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう!
この記事の目次
1.「思惑」を「おもわく」「しわく」と読むときの意味の違い
「思惑(おもわく)」・・・前々から考えている事柄、自分に対しての他人の考えや評価
 
「思惑(しわく)」・・・人が生まれながらに持っている欲、修行によって断ち切るべき煩悩
 
2.「思惑(おもわく)」の意味と使い方
3.「思惑(しわく)」の意味と使い方
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◆おもわ‐く【思わく/思惑】の意味
出典:デジタル大辞泉(小学館)
《が原義。「惑」は当て字》
    1 あらかじめ考えていた事柄。考え。意図。また、見込み。
      「なにか―がありそうだ」「―が外れる」
    2 自分のしたことに対する他人の反応、評価。評判。「世間の―が気になる」
    3 相場の変動を予想すること。また、その予想によって売買すること。
    4 人に思いをかけること。恋心。
        「何の―がありて、美形の女の方より、指爪を放しやるべし」〈浮・禁短気・二〉
    5 思いをかけた人。恋人。情人。
        「この―の心算用をすまさせいでは」〈浮・禁短気・一〉
《動詞「おもう」のク語法》
    1 思うこと。
   「あしひきの山は百重 (ももへ) に隠せども君を―止む時もなし」〈万・三一八九〉
    2 (副詞的に用いて)思うことには。思うには。
   「里見れど里も見かねて怪しみとそこに―」〈万・一七四〇〉
類語
        意図(いと) 積もり(つもり) 心組み(こころぐみ)
関連語
        心積もり(こころづもり)
 
◆おもわ‐く〔おもは‐〕【思わく/思惑】慣用句一覧 5件
・おもわくうり【思惑売り】
        相場の値下がりを予測して売ること。見越し売り。⇔思惑買い。
・おもわく‐がい【思惑買い】
    相場の値上がりを予測して買うこと。見越し買い。⇔思惑売り。
・おもわくし【思惑師】
        相場の変動を予測して株の売買をする投機家。
・おもわくちがい【思惑違い】
        1 思わくが外れること。見込み違い。
        2 双方の考えが相違すること。考えが違うこと。
・おもわくばなし【思惑話】
        何か別の目的がありながら、それを隠してする話。