Cronicle
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前兆…?

朝、起きて身体をおこすと

イヤに流れに抵抗の無い鼻水みたいな感じがする

反射的に飛び起きてティッシュで鼻をかんでみる

大量の血…

ティッシュから零れ落ちるくらいに大量に出た


慌てて目をそらす

自分の大量の血を見ると悪夢の様なものが頭をよぎるからだ

「溜まってるの~?」

突然の声に驚いた


部屋のドアの所に友達が座って見ていた

って、勝手に入ってくるな…

「最近ヤってないでしょー?」

うっさい…

無視して身支度をする

今日は大学の必須講義があった

必要書類だけをカバンに詰めてコートを羽織った

「……医者は?」

血腫の事を知っていたのか、単に話しづらかったのだろうか話を変えてきた

「……ヤバイってよ」

そう言って僕は以前から借りていたバイクを走らせた




大学に着いてから研究棟に寄る

無駄に背のあるその棟の階段は非常階段のみ

このクソ寒い中を外に取り付けただけの非常階段を使うやつはいなかった

僕も中に入り、小さなエレベーターに乗り8階のボタンを押した

8階は昼間にも関わらず薄暗かった

僕が入っている研究室がある3階よりも明るいのだが、この研究棟自体が暗い

天気が良くないという理由もあるのだろうが



「わざわざ悪いなぁカギ届けてもーて」

僕が借りたんだからいいよと言って投げ渡す

「今度駅前のラーメンオゴってなぁー」

逆にオゴリなさいと他愛も無い言葉を交わして実験棟に向かった

実験棟だけはなぜか道路を挟んで向かい側にある

外環状線(車道の通称)につながってるらしく車の量もハンパじゃない

いつでも4トントラックが通ってますと言わんばかりの道路だ

その道路を渡った所に実験棟がある

キャンバスとは別にあるにも関わらず、大学生の7割近くの生徒なら必ず足を踏み入れる場所だ

なんせ必須である実験は全てここでする訳だ

3限目が始まろうとする時間になっても鼻血は止まらなかった

カバンの中から駅前で貰って溜めておいたポケットティッシュをコートに入れる

この数時間の間に3つも使ってしまった

マヌケな友達からトイレットペーパーだと鼻の中で破れて取れなくてあせったと聞いた事がある

だからと言ってこの出血は尋常な量ではなかった

2時間ほどで今日のノルマである実験を終わらせて帰ろうとする

僕と同じように実験を受けているダブった友達が―待て―とメールを送って来た

班が違えば実験内容も違う

当然終わるスピードも内容によっては違うわけだ

―僕は犬じゃありません―とメールを返した

大学を出る頃に返事がきた

―犬の方が利口だな―

さすがにムカついてしまった

どう返そうかと考えて出来たのがコレ

―エサ(お金等)を与えない飼い主が悪いからグレた―

家に着いて最後に送ってきた

―会った時に噛まれそうだな―





家に帰って安静にしていても未だに止まらない

血腫で死ぬ前に出血多量で死ぬんじゃないかと思うくらい

小さいとは言え、僕の部屋にあるそのゴミ箱には今朝ゴミを出したのにすでに大量になっている

赤黒く、でも少し鮮血の様な色をして白を染めたティッシュ

痰が出始め、血が滲んでいる

……大丈夫なんでしょうねぇ……

きっと…

大丈夫…