初めて犬を飼ったのは小学校高学年の時。

飼う前の私は、犬が大嫌いでした。
転勤族の父に付いて引越した先は、
田んぼの多い田舎で、野良犬がよく出没しました。
低学年の時から何度も下校時に追いかけられ、
とても怖い思いをしました。
なので、飼い犬の子犬でも走って向かってくると
とても怖くて泣いて逃げていました。

でも、私以外の家族は犬が好きで、
よその飼い犬と楽しそうに触れ合う家族を
だいぶ離れた所から、一人眺めていました。
怖い犬とあんなに楽しそうに仲良くできるなんて
正直とても羨ましかったです。

出来る事なら、私もあんな風に犬と触れあえたら
どんなに楽しいんだろう。
でも犬はやっぱり怖い。

ある時、父が腰を落ち着けて暮らそうと
父は単身赴任という形で、
家族はもう引っ越さなくて済むように
家を買う事になって、
私達家族は一軒家に住む事になりました。
一軒家に住んだら、犬を飼いたいね
私以外の家族はそう望んでいました。
皆がそう望むなら、反対は出来ません。
自己主張出来ない性格なので。

そんなある日、
私は一匹の子犬に出会いました。
野良犬です。
捨てられたんでしょう。
とても大人しくて可愛くて、
初めて犬を触りました。
でもやっぱりちょっと怖くて、
別れて家に帰りました。

次の日、母が近所の人が野良犬の子犬を見つけて、
飼い主を探しているんだって、家で飼わない?
と提案してきました。
私以外の家族はもうノリノリで、
私は反対しませんでした。

そして会った子犬は、
前日私が会った子犬でした。
私が初めて可愛いと思った犬です。
その話を母にすると、
運命だね、家の子になる運命だったんだね
と言われました。
飼ってみて、犬ってこんなに可愛くて
素敵な存在なんだと思いました。

関東から両親の地元の関西に引っ越してきて、
言葉が違うことがきっかけで、いじめに遭い、
私はずっと一人ぼっちでした。
子犬は立派に成長していき、
私にとって一番の親友で、弟で、兄で、
時には優しい父親みたいな存在になりました。
私が子供から大人に成長する過程で
大きな精神的支えで、特別な存在でした。

そして私は犬が大好きになりました。

なので亡くなった時は
気が狂う程に悲しかったです。
今でも思い出すと、寂しくて涙が出ます。

いつも行っていた散歩
いつも用意していたご飯
いつもの習慣がなくなると、
生きる気力もなくなってしまい
耐えきれずまた犬を飼いました。

次の子もとても大事に大事にしていましたが、
癌で亡くしてしまいました。
自分の給料の大半を治療費に注ぎ込みましたが、
奇跡が起きると願いましたが、
力及ばず亡くしてしまいました。

今でも思い出すとやっぱり涙が出ます。

老衰で亡くなった初代の子のこともあり、
老後の介護はこうしようああしよう、
この子は体が大きいから、
体を支えるために筋トレも頑張らないとね、
初代の子の介護では腰を痛めて大変だったもの。
と老後の事に思いを馳せながら飼っていたので、
病気で亡くすなんて思ってもいませんでした。

今の子は、まだ二歳。
この子が老犬になって、私が介護をして、
老衰で天寿を全うしてくれる事が私の願いです。
一日でも長く一緒にいたい。
毎日大好きを伝えたい。
なので、アホほど好き好き言い続けていきます。