土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の夜須駅から予土線を経由して伊予西条駅まで、四国左半分を周遊する鉄道旅は予土線で愛媛県に入り、予讃線の長浜経由で松山に向かっています。
有名な下灘駅を出発すると松山平野に入って行きます。
下灘駅の次は伊予上灘駅に停車します。
この駅は列車交換可能駅となっていますので、行き違い列車の待ち合わせがよくあります。
今回も5分の停車でした。
こういった待ち合わせの時間があると、車両から降りて駅やホームを探索することが出来ます。
上灘駅の駅舎の外から植木越しに「すまいるえきちゃん号」を見ると、そのデザインが自然に溶け込むように見えます。
通勤通学など、移動手段のみで列車を利用すると、こうした待ち時間と言うのはイライラしてしまいますが、気ままなのんびり鉄道旅をする者にとっては、停車した駅を探索することが出来るので、とてもありがたいのです。
やがて八幡浜行のキハ32形がやってきて行き違が完了し、16時32分に出発して行きます。
伊予上灘駅の次に高野川駅に停車、出発すると、旧双海町から伊予市へと入って行きます。
路線は海岸と山に挟まれた区間から、松山平野が見え始めます。
すると、大洲駅を出発した所の分岐から別れた内子線がここで近づいてきます。
内子線と合流して行きます。
合流地点にある向井原駅は元々地上駅でしたが、1986年に内子線の開業時に高架駅となりました。
車両から見ると静かな地域にある駅のようですが、交通量の多い国道56号線沿いにあり、けっこう激しい場所にあります。
松山平野に入り、伊予市駅、鳥ノ木駅、伊予横田駅と停車して行きます。
徐々に日が欠けて行き、通勤通学の乗客が増えて行きます。
松前町に入り、北伊予駅に発着します。
時刻は17時1分となります。
伊予市駅からは電化区間となっています。
そのため、7000形の電車が見られるようになります。
松山市に入り、重信川の橋梁を渡ると坊ちゃんスタジアムが見えてきます。
四国で唯一、プロ野球の公式戦も行われる球場で、オールスターゲームも行われたことがありました。
ヤクルトスワローズの秋季キャンプ地ともなっています。
球場最寄り駅は市坪駅で、相対式2面2線ホームの普段は静かな無人駅ですが、イベントや球場で試合が行われる時は多くの人であふれる駅です。
市坪駅を出ると、いよいよ終点の松山駅が近くなります。
松山駅周辺は大きな改修区画整備が行われており、周辺の路線は高架となる予定です。
その高架路線が見えてきました。
松山駅構内へと進入して行きます。
この車両は左端の3番線ホームへと進行して行きます。
17時10分に終点の松山駅3番ホームに到着しました。
八幡浜駅から約2時間の鉄道旅でしたが、あっという間に着いた感じです。
先ほどまで乗って来た車両の後ろにキハ54形の列車がやって来たので、松山駅で有名な縦列停車かと思いましたが・・・。
連結して、2連結車両の八幡浜行となりました。
確かにこの時間は通勤通学のピーク時間となりますから。
この日は松山泊りとなり、駅から市街地へと向かいます。
松山駅は数年後に大きく変わる予定ですが、この昔ながらの味のある駅舎が何とも惜しいです。
今のうちに何度もこの駅舎を見ておかないといけません。
とりあえず、腹ごしらえに近くのラーメン屋さんでラーメンを頂きました。
私はバイクツーリングでも鉄道旅でも、食事を目的にするプランは立てませんので、ゆっくりと腰を掛けて食事をすると、その美味しさが身に沁みます。
これが旅の醍醐味だと思っていて、より一層、食事のありがたみを感じます。