映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を見る(金) | 柴犬カン、福の日記

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柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 この映画は壮大な戦争スペクタクルではなく、チャーチルを巡る日常の、周囲の人々との会話や出来事を、首相執務室や議会、最後の方では地下鉄なども出てくるのだが、淡々とした作品だ。チャーチルは躁鬱病を患ってたようで、よくメンタルヘルス系のサイトに、チャーチルが「黒い犬」が来たと言った時はうつ状態であると言う。そして躁状態の時に首相であって、そのせいか高揚した気分になり、ヒトラーに勝つことができたと言われている。彼は遺伝的に躁鬱家系だと言われている。

 

 チャーチルは、お母さんがアメリカ人で、そのお母さんもネイティブアメリカンの血が混じってるという噂もある。半分アメリカ人であるところから、何でもでしゃばってみようという多動傾向があったのだろう。チャーチルはいっとき自由党に鞍替えし、そして保守党に戻ってきた。日本でも自民党を出てまた自民党に戻る人は結構いる。そんなような出戻り組でもある。

 

 映画の重要なところは、やはり最近映画化されたのダンケルクのところだった。

 

 ただチャーチルは基本的にレイシストで、アジア人や黒人をバカにしていた。特に私が気に入らないのは、ガンジーを、チャーチルは大変嫌っていたということである。イギリスで法律を学んだのにインドに帰って手のひら返しをして裸で抵抗運動しているのが気に入らなかったようだ。まあチャーチルが逆の立場だったらどうなんだろうねっていう感じだ。日本に対してはそんなに悪意はなかったようだが、イギリスが一から作り上げたマレー半島先端の、ちょうどマラッカ海峡の入り口にあたるシンガポールを、日本軍が制圧した時に、チャーチルはショックを受けたらしい。アジア人に、イギリスの重要な拠点を奪われ、七つの海を支配していたイギリス海軍が敗北したと言うショックである。

 

 まあ庶民が見やすいようにチャーチルの欠点はみんな美化されて、正義の味方みたいな感じで描かれている。最近ヒトラーについての映画もぽつぽつ出てきて、否定的ではないような文脈で描かれている作品もある。私は常日頃思っているが、第1次世界対戦後にイギリスとフランスがドイツからむしりとりすぎたのだ。日本もおこぼれを頂戴したわけだが、ドイツ人はみんな真面目なのだが、さすがにあれだけ酷い仕打ちをされると怨念が溜まってくる。そしてそれがナチスを台頭させ、ヒトラーが生まれた最大の原因である。賠償金は取らず、領土の変更もあまりしない方が良かった。植民地を手放させるのはこれは当然で、それに関して言えば日本もアメリカもフランスもイギリスもみんな同じだった。

 

 

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