ソ連という社会主義国家が崩壊した後中央アジアにおいて様々な国家が成立した。中には独裁国家があるなどとして欧米から批判の的とされたが、ソ連に組み入れられる前の中央アジアについてはそもそも国家なる概念がなかったと考えられる。
ソ連が崩壊した後、それらは国家にまとめられることとなり、そこではそれぞれの民族が多数派だが、少数派のロシア人は未だに強い権力を持っている国もある。ゲルナーという学者によれば、地球には8000以上の自然の言語があり、そのうちの700が主要の言語だとされる。一方で国家の数は200にも満たない。これらの言語集団または同一の宗教である人たちがそれぞれ国を作ったと考えると、凄まじい数の国家が必要となってしまう。これはおそらく考えにくい歴史の終着点であろう。しかしスペインを見れば、最近はカタルーニャの独立に関して、スペイン政府が軍や警察を動員しその独立運動を封鎖しようとしているようである。スペインにはバスクという地方もある。他の国においても、スロバキア人とモラヴィア人は今やチェコ人とは別のアイデンティティを求めているとフクヤマは述べ、ケベックのフランス系カナダ人は平和と繁栄だけではなく自分たちの文化の特異性を国家として存在したいと願っていると述べている。クルド人。これも国を持たない最大の民族と呼ばれているが、このことについてもフクヤマは言及している。フクヤマ氏が「歴史の終わり」を書いた後にも、東チモール、南スーダンの問題がある。直近ではミャンマーのロヒンギャが少数民族として問題化している。
日本に沖縄と北海道が組み入れられたのは、わずか160年ぐらい前のことである。直近の選挙において、沖縄では本州の選挙結果と全く違う結果が示された。北海道でも同様に自民党よりむしろ立憲民主党などの勢力が強い。北海道のアイヌの人たちの数の減少により独立ということは考えにくいが、沖縄はまさかとは思うが独立が考えられるのである。
そして最後にユダヤ人の問題がある。彼らは選ばれし民として世界の終末において、神によって守られ、君臨し、生き残ると信じている。トランプ氏は明らかにユダヤ人に肩入れする決定を行った。ユダヤ人は古代ローマや、その前の新バビロニアの時代から様々な国家 集合体の中でそのルールを受け入れない人々として差別されてきた。古代ローマにおいてもハドリアヌスはユダヤ人を追放した。あの寛容なローマですらユダヤ人を御すことができなかったのである。今やイスラエルは核兵器を持つ。場合によっては北朝鮮よりも危険であることは明白であるのだ。
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