ビオラ咲く | 柴犬カン、福の日記

柴犬カン、福の日記

柴犬カンと福、筆者の出来事、想い、政治、経済、文学、旅行、メンタルヘルス、映画、歴史、スポーツ、等について写真を載せながら日記を綴っていきます。柴犬カンは2018年12月に永眠しました。柴犬福が2020年4月7日夕方にわが家にやってきました。その成長記録。

 建国記念の日の今日、関東は春を思わせる暖かい1日となった。昼食を食べたあとぶらりと駅前のスーパーと小さなデパートに行ってみた。デパートの方は入るやいなやバレンタインコーナー。ワンフロアー全部使ってチョコを売っているように見える。煽られて買う人多いんじゃないかと推察。

 ぶらぶらしている内に気分が悪くなり、休息を兼ねて近くのコーヒー店に。1杯160円という安い店。私はクッキーも付けてブレンドを頼んだ。

 店内に目立つのはお年寄り。一人で本を読んでいる70代くらいの男性や、60代くらいのご婦人二人連れなど。私の隣のご婦人たちの話しに聞き耳を立ててみると、なにやら日本舞踊をやっているらしくて、その教室の先生たちの話題やら、生徒たちの話題を延々としている。病院の名前が頻繁に出てきて、足が悪い、内臓が悪い、などと寂しい感じ。それでも初老のご婦人たちは話をやめられないようである。

 人間ってこうしてなにやらかにやらおしゃべりを続けて最後には逝ってしまうものなのだろう。年金暮らしだろうから、特段な贅沢はできないだろうし、体の自由がきかなくなれば遠出も不可能だ。だからこうして駅前の広大な坪数を誇る安いコーヒー店に集まってくるのだろう。

 そういえば、3年前にフランスに行ったとき、パリでは平日の昼間から働き盛りとおぼしき中年の男性たちがずらりとカフェに陣取っていたのを思い出す。失業中なのかなんなのか良くわからなかったが。まあ、世界中の庶民がこうしてペチャクチャおしゃべりしながら生を全うしていくのだろう。ちなみにパリのカフェではコーヒー1杯3~4ユーロ(500円くらい)だった。パリを離れて人口1万人の小さな街にも行ったが、そこでは1杯1.5ユーロ(200円くらい)だった。パリの物価の高さがわかるものだ。

 かくいう私は、おしゃべりする相手もいないということで、パソコン相手に独り言を書き付けて、スージー・クーパーがデザインしたウエッジウッドのカップで、冷めたコーヒーすすっていると言う状態で、おそらくこんなかんじであとどれくらいかはわかりませんが、生という道程を終えていくんじゃないかとおぼろげながらに想像しているところであります。

やっと、種まきしたビオラが咲きました。

今年初めてのパンジー