１０数年前、埼玉の尊敬するピアノの先生のお宅へお邪魔した時に、薔薇を頂いてきた私。

真っ赤な綺麗な薔薇で、何かと何かの掛け合わせの薔薇って言ってたんだけど、すっかり１０数年経っちゃって、私の頭の中の記憶はどこかへ行ってしまった

真っ赤な薔薇の名前さえも、ずっと覚えていたのに今じゃ忘れている。

確かぁ・・・最初に‘ポ’が付いたと思うんだけど、どう頭を働かせても、‘ポ’しか出てこにゃい。

ここまで来たら、歳がどうこうっていうよりも重症過ぎて・・・最近本当に、嫌になっちゃう。

その真っ赤な薔薇は鉢植えでもらってきたのだけれど、家に帰って少し大きくしてから庭に植えた。

何年も真っ赤な花を咲かせてくれていた薔薇なんだけれど、ある時突然、見たことの無い色で咲き始めた。

こんな感じに。

あれ？この薔薇、白かったっけ？って思ったんだけれど、赤いバラの面影をちゃんと残しているの。

花びらの縁が、ほんのり赤いの。

ちゃんと、前の薔薇の色を残しているところが、何とも私には愛くるしい。

でも、この薔薇に何が起きたのかさっぱり分からない。

蕾を持つたびに、今度こそ赤い薔薇になってるかも～なんて思ってきたけれど、やっぱり何年経ってもこの色。

これはこれでいいかぁって大事に育てております。

その後、同じピアノの先生から沢山の種類の薔薇の花束を頂いて、それを挿し木にしたら根が付くよ、と教えられやってみたところ、何種類かの薔薇が根付いたのだけれど、結局丈夫な薔薇だけが残って、あとは枯れてしまった。

そして、丈夫な薔薇って言うのはピンクとかで、紫とか珍しい感じの色は、やっぱり枯れ易い。

と言う事で、今でも元気に咲いているのは、下のピンクの薔薇。

ピンクの薔薇も２種類あるのだけれど、ちょっと色が違って、今回はそのうちの１つの方。

全部で３種類４株の薔薇を育てているわけでございます。

北海道では、わりと薔薇は育てやすいので、虫は何度も付くけれど、それでも、毎年元気に咲いてくれています。

そうそう、薔薇の話を聞いたことがあるかなぁ？

何で薔薇には棘があるかって。

薔薇は棘があって気位高そうに咲いているけれど、本当は強いようで弱い花なんだって。

だから、自分の身を守る為に棘が付いているんだって。

この薔薇をくれた先生が言ってた。

そう思うと、薔薇が凄く愛おしく感じるんだよね。

だから人間も同じで、強いように見える人ほど弱いんじゃないかって。

棘を持ってる人ほど、本当は弱いんじゃないかって。

自分の身を守る為の棘なんだって。

なるほど～って１０数年前に聞いたことを、バラを見るたびに思い出すのでしゅ～。

秋の終わりに