これも
去年の話
今年は鳴かなかったし
見かけなかった
夏にやってくる
カエルの話
暖かい季節と共に
名前が分からぬが
小ぶりの
つつじに似た
ピンクの花が咲く鉢植えが
庭に出されるのだけど
去年は
本当に
暑い日が多くて
夏場は
雨も殆ど降らなくて
毎日毎日
朝晩
その鉢に
水をあげていた
ある時
水をかけた瞬間
ピョ~ン!!
と
飛び出たものがいたわけ
こっちも
凄くびっくりして
何かと良く見たら
カエル
カエルも
水場を探して
やっと見つけたのが
水で湿った鉢植えの
土の上
それが
1日だけの
話じゃないから
カエルも
涼む場所が無くて
困っているんだなぁと
同情してみた
そして
母親と
その話をしていて
じゃあ
可哀想だから
入れ物に
水を入れて
置いておいて
あげようかとなった
しかし
ちょっと待った~!!
と私
あのカエルが
何の種類で
親切にしてあげても
いいものかどうかを
調べてからにしよう
と
ネットで
カタカタ
調べてみた
そしたら
カエルの正体は
トノサマガエルだった
トノサマガエルなら
って思うかもしれないけど
北海道の在来種は
エゾアカガエルと
二ホンアマガエルのみ
という事は
トノサマガエルは
北海道では本州から移入された
いわゆる
国内外来種と言うわけ
本州などでは
生息地となる水田の減少などによって
数が減っているので
日本国内では希少種らしいけど・・・
でも
北海道にいては
いけない種類のカエル
と判明
そして
カエルに
声を掛ける私
「本当は
水を置いておいてあげたいけど
君に
親切にしてはいけないって
だから
鉢に来るのは良いけど
水は置いてあげられない
ごめんね」
トノサマガエルなんて
名前も有名だし
どこにでもいるものだと
思って
小さい頃から
過ごしてきたけど
この年齢になって
初めて知った
人間の身勝手で
持ち込まれたカエル
その他の外来種
生きる為に
獲物を捕食して
そして
怒られる
ここに住んではいけません
って処分されたりする
その時の身勝手さが
未来の世界を
ぐちゃぐちゃにして
その事が
元々の生き物に
住みにくいと
感じさせてしまう
人間は勝手な生き物
そう思う
話は戻るけど
まぁ
小学生の時に
こんな風に
カエルの事を調べたり
考えたりしていたら
自由研究のネタに
持ってこいだったのに
でも
いくつになっても
学べることがあるって
何か幸せだと思う
そして
そうやって
調べようと思ったり
興味を持つことは
大切だなぁと
つくづく
ツクツクボウシ