高校生の頃だったか
知り合いの人から
生ガキをもらった事があった
新鮮だから
生で食べられるとの
事だった
そして
母親が
教えてもらったように
夕飯に酢の物にして
家族みんなで食べた
美味しくて
何個も食べた
そして
夜になったら
急にムカムカ発生
何だこれは
って
トイレに走る
走っても走っても
何度もトイレに
走り続ける私
そう!!
あれが
牡蠣にあたったってやつ
だったのだと思う
10回以上は
ゲーゲーと
苦しんだと思う
でも
私の他の家族には
そんな人は
一人も出なかった
もう苦しいったら
ありゃしない
けど
吐き終わったら
ケロッとしてる
そこがミソ
そして
また次の年だったか
同じように
知り合いから
生ガキを頂いた
そして
また同じように
酢の物にして
頂いた
ここで・・・
大抵は
一度苦しい思いを
しているのだから
もう生ガキは食べたくない
と
なるはず
それが
人間と言うもの
そりゃあ
自分の命が大事ですから
だから人は
一度食べものに当たると
それが嫌いになったり
食べられなくなる
なのに
私
また
食べました
案の定
私だけ
トイレに走りました
また10回以上
走りました
懲りない奴だなぁ
って思われるかもしれないけど
私は
平気なんです
そんな
あたったぐらいで
嫌いにならないんです
好きなものを
それぐらいで
嫌いになれないのです
それで食べられなくなるって
その事の方が
何だか悲しいと言うか
悔しいと言うか
って
人に置き換えたら
どうなんだろう?
やっぱり
いくら好きでも
嫌な事され続けたら
嫌いになる
そりゃそうだ
でも牡蠣は
この先何回
あたっても
私は
あたった事なんて
どこかに
ふっ飛ばして
忘れたふりして
食べるつもりです
牡蠣は中りやすいけど
沢山の牡蠣の中に
毒を潜ませていたものが
あったとして
2年連続で
その牡蠣を引いて
中ったとしたら
中りというより
もはや大当たりなんじゃないか
強運の持ち主は
きっと私だったはず