(以後、さくらももこさんの書いた文章の前に🌸、私の感想の前には🐶マークを付けたいと思います。)
「憧れのまほうつかい」さくらももこ著 新潮文庫p12より↓↓↓
🌸「私がその素晴らしい作品を発見したのは高校二年の冬であった。いつものように書店に行き、いわさきちひろや安野光雅の本を見たり、その他の絵本を物色している最中、偶然に"エロール・カイン"という名前を見かけたのである。
『は?エロール?なに?ル・カイン?』と、随ずいぶん変な名前の印象を受けた。外人の名前らしいが、ペーターだのジョージだの、そういう聞き慣れた音の名前ではない。
"エロール"なんて、なんかエロの巻き物みたいではないか。」
🐶私はこれを読んで「そっか!!自分もそう思ってたんだ!!」と非常にスッキリしました。自分も内心は、エロール="エロの巻き物"って感じだと思ってたんだ、と。
何か印象を感じたはずなのに、言葉にしようとすると、漠然としすぎて上手く言葉が出て来ない…なのに、さくらさんは、やっぱりスゴイ!!高二の時から、天才だよなぁ…と思ったのでした。
(因みにエロール・カインは、エロとは全く関係ない絵本作家だと、読み進めるうちにわかって来ましたが…)
🐶そして「安野光雅」という作家さんも知らなかったのですが、さくらさんの本を読んで以来、後に部屋の片付けをしている時に「安野光雅の本、自分も持っていた…。子供の頃、親が買ってくれたんだ」と気づきました。
引っ越しを繰り返し、湿気のすごい部屋にいた時に本もカビて、電子書籍がまだそんなに普及してない時代から、紙の書籍→自炊(=自分で電子書籍化する事)をしてきた私🐶ですが、安野光雅の「旅の絵本」だけは、なぜか紙のままとっておいた希少な本です。🐶「字の無い本」と呼んでました。絵しか無いから。
↑年季の入った私🐶の本
さて、話は戻りますが、「名前を聞いて感じる印象」について、「宝石手帳」さくらももこ著 冬幻社文庫p161より↓↓↓
ミルコ「もっと安くてキレイな石はありますか?」
🌸ももこ「…モルガナイトなんてキレイで安いよ」
ミルコ「化石みたいな名前ですね」
🌸ももこ「それ、アンモナイトから来てない?」
ミルコ「そうです」
🌸ももこ「モルガナイトは…美人がしてると似合いそうな感じ(笑)」
ミルコ「美人向きですか」
🌸ももこ「そう言うのもアレだけど、どっちかって言えば美人気味の人の方が似合いそうかな」
ミルコ「美人気味って(笑)」
🌸ももこ「しかも、キツイ感じの美人より、ほんわりしてる感じの美人が似合いそうだね」
ミルコ「ほんわり美人ですか。かなり限定されますね」
🌸ももこ「ほんわりしてる母性的なムード人なら、多少美人じゃなくてもOKかも」
ミルコ「ちょっとゆるくなりましたね」
🌸ももこ「私も一応持ってるけど、似合わないんだ。ほんわりもしてないし、美人でもないから(笑)」
ミルコ「ももこさんはチャキチャキの江戸っ子系ですからね…私、チャキチャキじゃないけど、似合わないかもな…」
🌸ももこ「おっちょこちょいだからね」
ミルコ「おっちょこちょいにも似合わないですよね?」
🌸ももこ「そりゃ似合わないよ(爆笑)」
ミルコ「他には何かありますか?」
🌸ももこ「クンツァイトっていう石もキレイだよ。クンツ博士っていう人にちなんで付けられた名前だって」
ミルコ「クンツ博士ですか…」
🌸ももこ「つんくに似てるって思ったでしょう」
ミルコ「よくわかりましたね(笑)」
🌸ももこ「クンツ博士は宝石の博士だよ。クンツァイトは、さっきのモルガナイトよりも、もっと濃い目のピンクでね、活発な感じ」
ミルコ「ほほう。それじゃあ、モルガナイトよりは、おっちょこちょいにも合いそうですね」
🌸ももこ「断然合いそうだね。チャキチャキの人にもOKだと思うよ。」
ミルコ「広範囲でカバーしますね。つんく」
🌸ももこ「クンツだってば」
🐶パッ、パッと「何でそう思うのか?」原因を解き明かしてくれる、さくらさんの文章が面白いです❤
話は飛びますが、最近Twitterを見ていたら、ダウンタウンの松本さんが、「東出昌大は、東大出身みたいな感じになるから、ギャップがすごい。浪人一郎みたいな名前だったら、そこまでじゃないのに」と言っいて。(記事はうろ覚えなので、正確じゃないかもしれませんが)さすが松っちゃん!!と思いました。
私🐶も漠然と「東出さん、優等生キャラだと思ってたのに…」と、薄っすら思っていましたが、そもそも、私は東出さん出演のドラマもあまり見てないのに、何で勝手に一方的に優等生キャラだと思っていたのか?
松本さんのTwitterで謎が解けました。名前の漢字から、東大出みたいな印象だったからなのか…と。よく知りもしないのに、勝手に色々決め付ける事をちょっぴり反省した出来事でした。
繰り返しになりますが、エロール・カインも決してエロの巻き物を描いてる訳ではないのでwww。