一旦休戦したいんだけど
文字でのやり取りが止まらない
「あとで顔見て話そう」
「あとっていつ?」
「萌絵が帰ったら でしょ」
「まだかかるよ」
「わかってる。萌絵酔ってるからか、気になること書いてる。気になって寝るに寝れないよ」
「どれ?」
この時、飲みの前後に分けて気になること整然と書いた
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・言いたいことあるなら言えばいいのにって思うよ
↑飲みの前
↓飲みの後
・わたしそんなに高尚な人間じゃないんだよ
・創平はわたしのことを過大評価してる
・わたしに対しての線引きがある気がして
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これに対して萌絵は
飲みの前後に分けて書いてあることを怒っていた
なんでそこで怒るんだ?酔ってるから?
ここからもう一段階空気が悪くなって。僕が、
「萌絵は今日忙しかったもんね」
「話したかったけど待ってるしかなかったよ」
のように言うと、「やめて」と激昂するようになった
「わたしがいそがしいから気遣ってる、我慢してる、申し訳ない、そんな風に思うなら、そもそも来なくない?わたしがそういうの嫌なら、「来てほしい」「来ていいよ」なんて言わなくない?」
「来るのはいいけど「構うことできないよ」って事前に言われてたし、気遣っちゃうよ」
「気遣うってこと履き違えてない?」
やばい。もう何を言ってもダメだ…
「自分が我慢することが萌絵のため。萌絵は忙しいから自分が頑張るのはしょうがないこと」
「そんなの何もうれしくないんだけどね」
「せっかく来たんだからもうちょいかまってよ。最初来た頃はソファでたくさん話したじゃん。ソファでイチャイチャしたじゃん。あれ、飽きちゃったの?会議が終わった10時すぎ、プリン食べたよね。あのあとそう言ったら嬉しかったのかな。プリンのあと、もう少し休憩できる(というかなんなら午前中はイチャイチャできるかと思ってた)と思ったけど、忙しそうにパソコンに戻っていってしまった。そのときも、「ねぇ、こっち来てよ〜」って言ってよかったのかな」
「事実あの頃より忙しくて余裕がない。わたしは」
「うん。。。どないやねん」
あは、って笑ってここで終わらないかな・・・
「こっち来てよ〜じゃなくて、わたしのほうに来る選択肢はないの?してもらうことしかか考えられない?したいことはしないの?」
「ある。でも萌絵、仕事の秘匿性を気にかけてたよね。だから仕事中、萌絵のPCの前は行きづらかったよ」
「だめなことはだめって言う、って言ってるし」
「わかったけど、それで僕だけ攻めるのは違くないかな。これ、喧嘩両成敗でしょ」
もう僕はとにかくこの文字でのやりとりが辛くて
「ねえ萌絵。顔見たいと言ったのは、喧嘩に発展させたくないからだよ」
「だからいいよって言ったじゃん。そしたら話す会話じゃないって言った」
「僕は口頭で話すのは難しいんだけど、今、PCの前かな?」
「PCの前じゃない。今帰ったしシャワーする」
打つ手がなくて・・・しばし絶句
もう、一文一文が 賭け
「これも・・・「待ってたのにシャワー優先するの?」って言えばいいのかな」
この日記、みなさんご想像の通り
別窓でその時の会話を見ながら書いてます
なんか今、僕が勘違いしてる一文が見つかって
もう苦しい・・・
萌絵が多忙過ぎて、一体どんなことしてるの?と始めたのが、タイムツリーに会議予定を書くこと。月曜にビッシリ埋まる会議に毎回驚いた。基本コードネームとか使って伏せた会議名なんだけど、ある時僕が「今朝テレビやってた〇〇って、明日の会議の□□のこと?」みたいに聞いてしまったことがあって。萌絵から「詮索しないでって言った」とグギを刺されてやっべ〜と思ったシーンがあった。だからこの日(もその前も)萌絵の家に行っても無闇に仕事部屋には入らなかった。でもこの時の萌絵は「いいことはいい、ダメなことはダメと言っている」「PCを見るななんて言ってない(ダメなものは隠してあるということだろう)」「忙しいけど一瞬も話できないわけじゃない」「PCのとこまで来ればいい」・・・すこし別人・・・
「僕が仕事部屋行かなかったことが、こんなに発展してしまうの」
「秘匿性がどうとか言うから説明したんでしょ」
もうつらくて
「喧嘩になっちゃう」
「喧嘩ってしたらだめなんだ?」
「言いたいこと言わずに飲み込んで溜めて、それでいいんだね」
「萌絵が酔ってるから喧嘩したくないんだよ・冷静じゃないじゃん。酔ってる時は覚えてないって萌絵が言ってたじゃない」
僕はあの時を思い出していた
「じゃぁやめよう、私が全部飲み込むからね」
この時の僕の家の状況は
上の娘がリビング隣の部屋のベッドで就寝中
寝室で妻と下の娘が就寝中
そして時間は、0時40分
僕はもうダメだ!と思ってスマホを片手に
足音を立てずにベランダに向かった
電話するしかない