しばりえガイドサービス | 東京シーバス釣行

東京シーバス釣行

ここにシーバスを入れます

日課に近い昼休みの

ホームのパトロール。

昼ごはんを食べた後に
運河でボーっとする時間が
大好きなんです。

そんな月曜日。

珍しくデイで打ってる青年が。

いやー、そこは釣れんぞって
ところを打っていたが、
そのポイントを止め、こっちに
歩いてきた。

見ればボロボロのラインを持ってる。
しかし本人のタックルは何ともない。
よく見れば何やら他にも手に持ってる。

お、この青年はゴミ拾ってくれてるんだ。

直ぐにピンと来た。

嬉しくなって声を掛けた。


聞けば普段は大河川のウェーディングを
メインにやってるそうで、デイで
我がホームに来るのは初めて。
たまたま打った橋脚にラインが絡んでて
何とか回収したんですよ、ゴミも
放置してたら釣り禁止になっちゃう、と。

これは…いい子だわ。
少し話しこんで、この後他に
行こうと思ってます、というので
一瞬悩んだんだが、釣らせて
あげたくなった。
釣りたい?
はい!釣りたいです!
おおう、爽やかやんw
SNSや友達なんかにそのポイント、
メソッド等全て誰にも教えない
ことを条件に2人で移動。

ポイントに到着。

ピンポイントで打つ場所、
自分の指定ルアー、流し方。
これ、もうまさに自分がデイで
釣る基本をレクチャー。
デイで釣る10程あるメソッドの
うち、今合う基本中の基本。
(バイブの高速巻きなんてしないよw)
へぇー!そうやって打つ手も
あるんですね、デイでも。
と感心しきり。

しかし問題はなかなかピンポイントで
キャストしても届かない。

落ち着いて!あそこに届けば
絶対釣れるから!

そして…

届いた。

グンっ!と竿が曲がる。

あああああああ!

青年の声と共にテンションが
抜けて行くのが分かった。
バレた。

まさか本当に釣れるとは!

本人が大声で私に言う。

フッキングまでいってないんです!
ビックリしちゃって対応出来なかった!
ああ、もうダメかな…。

驚きのあとの落胆。

いや、君は持ってるんだよ、
釣る可能性も持ってるんだよ。

と落ち着きと自信を持たせ、
キャストを繰り返すもなかなか
ピンポイントまで届かない。

ここで運河の神様が微笑んだ。
フワッと、風が吹きルアーが
上昇気流に乗った。
教えたところに着水する。
ジャストだ!
まさにミラクルショット!!


流し方は教えた通り。

速く巻くな!ゆっくりだ!

よし来るよ!一声掛けた瞬間

ズバババっ!

太陽の光を浴び飛び出る魚体。

きききききました!

やっべえ!どうしよう!

落ち着け落ち着け!

は、はい!

ライン擦られるよ!

は、はい!

彼の鼓動が聞こえそう(笑)

網入れてあげようかとも思ったが
それ、しくじったら最悪だよな
と思い我慢してギャラリーに
早変わり♪



本当に

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釣れましたっ!!


目ジャー50オーバー。
ヒレピンの回遊。

凄い!本当に釣れるなんて!
凄い!あなた一体何者なんですか?!
凄過ぎる!まさか本当に昼間に
釣れるとは!もう移動しようと
思ってたところだったんですよ!
凄い!凄すぎる!!

「凄い」を20回は言ってた(笑)

暑い陽射しを浴びながら
2人確りと握手。

何度も何度も御礼を言われながら
連絡先を聞かれ、快諾して交換。

昼休みはこれで終了しました。
自分で打つ時間と変わらないな、
およそ20分で勝負はついた。


彼は本当にラッキーでした。
何故なら

・私の前でゴミ拾ってた
・話し掛けたらサングラスを取った
・誇張して釣果を言わなかった
・素直についてきた


だから教える価値あり、と
判断しました。

これも重要、
「打ち方も全て言われた通りやった」

自分も前はよく「しばりえさんの
釣りは小学生並みだよね、言われた
ことだけやって釣るんだからさ。
経験積んでると、自分の意見が
邪魔をして釣れずに終わる奴が
99%なんだよ。だから小学生(笑)」

これ、褒められてるとずっと
思ってたんですが、他の人に
話すと「馬鹿にされてね?それw」
って笑われたもんです。

でもこの青年は自分のように

・小学生の心を持っていた。

今まで何人かに同じように
アドバイスしてきたけど、
素直にやったのは彼だけでした。


そして1番ラッキーだったのが

・前日そこで私がバラシてた

ですw(ポイントに残るバレ方って
あると思うんですよね)


自分が釣るよりも人に釣らせるのは
100倍難しい。それも初対面。
腕前も当然知らない。
でもピンと来た。この子は釣れるって。

持ってるルアーも分からない。
だから替えが効くルアーも指定。
それも陸っぱりの昼間。
メソッド、ドラグ設定も全て指示。
え?そんな釣り方…?と
一瞬戸惑った表情をしたが、
全てを素直に受け入れてくれた。

そして自分が背負ってると自負する

・運河の神様が微笑んでくれた。

自分が釣った時より嬉しかったよ、
青年!!
次来る時の連絡待ってるぜい♪


しばりえガイドサービス。

なかなかやるでしょう♪

でも






もう2度とガイドやらないよw



そして2度と魚残しておかないよw


以上。昨日の実話でした。