『昔の話』を途中から読んだ方は一話目から読むことをお勧めします。
第2部で全ての『昔の話』は完結しました。
その後は、現在ふと考えた事『真夜中の独り言』をスタートしました。
昔の話 最終話
2012年12月
クリスマス・イヴのすがすがしい朝。
冬至も過ぎ、一層空気も冷たくなってきた。
僕は今、愛犬を連れて公園でこのブログを書いている。
幼い少女を真ん中に、若いお父さんとお母さんが大切に少女の手を握って歩いている。素敵な笑顔の家族。冬の寒さを感じさせない程の温かい家族だ。
その風景を目に焼き付けて空を見上げ、僕は目を閉じた…。
本当にいろいろな事があった。
きっとこれからもいろいろあるだろう。
裏切り、憤り、迷い、絶望…。
「ロクな人生じゃねぇ…」
そう思って命を諦めた事もあった。
誰も自分を理解してくれない、誰も自分の声を聞きいれてくれない。
そう決め付けて自分の殻に閉じこもり、相手の本心を聞くのが怖かった。
信じていなかったのは僕のほうだったのかもしれない。人の優しさに触れる事で、自分が弱い人間だと思われたくなかった。強がりを言っては自分の首を閉め、知らず知らずのうちに自らを深い闇へと閉じ込めた。そこから救い出してくれたのは、僕が最も信用できなかった家族だった。皮肉なものだ…。あれ程ろくでもないと思っていた『家族』に救われるとは…。
よくよく考えてみれば今現在も見守られている。
両親、妻、妻の両親。
『家族』だけに限らず、僕は多くの人たちに支えられて生きている。
友達、上司、同僚、尊敬する先輩、慕ってくれる後輩。
その期待の為にも僕は僕以上であり続けなければならない。この先、たまに休む事もあるだろうけど、今までとは違い、うつむかず真っ直ぐ前を向き続ける自信もついた。どんな困難でも受け止める覚悟も出来た。歩き続ける勇気も生まれた。これまでの自分より、少しばかり強くなれたと思う。
親子関係に悩む若い夫婦。
子育てで負担が偏るベテラン夫婦。
大きな挫折に懸命に立ち向かい、抗って耐える戦いを挑む美しい夫婦。
仕事で悩み、未だ社会の荒波に上手く乗れず、もがきながら必死で答えを探す若者。
過去のトラウマに苛まれながらも、強く生きて、不安定な愛を確かなものにする為悩み続ける優しい少女。
今の僕なら直接関わっていれば、全て解決できる。
決して軽く見ている訳ではない。人それぞれ悩みの重さは違う。他人から言わせれば大した事がなくても、本人からすればとても重大な問題だって事も理解している。だけど、僕にできる事には限界がある。お節介かもしれないが、その限界まで手伝ってあげたいと思う。その人たちは僕の事をどう思っているか、本当のところは分からないが、少なくとも僕は大切な友達だと思っている。
辛いときには一緒に泣き、楽しいときには一緒に笑い、ときには喧嘩もして、ときには犠牲になれる。
とても大切な事です。そんな存在になれたら僕の夢は一つ叶った事になる。
失敗ばかりしてきた僕が言っても説得力に欠けるかもしれない…。しかし、そのおかげでアドバイスできる事もある。
『失敗を恐れず』とはこういう事だろう。
その分強くなり、本当の優しさを知ることができる。人を許すこともできる。素直に感謝することもできる。
どれだけ涙が流れても、それを拭ってくれる人は必ず近くにいる。
勇気を持って一歩踏み出せば、目の前の世界は必ず変わる。
何度心が折れ掛かっても立ち上がる度に、心は必ず強くなる。
どうか、失敗しても笑い飛ばせる時が来るまで諦めないで下さい。共に悩み抜きましょう。幸せを手に入れる為に!
僕は今、とても充実した日々を過ごしている。
今までで一番『幸せ』というものを感じている。
長く辛かった過去も自分を大きく成長させてくれた思い出だと受け止めて、前を向いて歩いている。
今年の2月から書き続けたこのブログ
Let’go ★ Crazy life
今日で最後です。
コメントをくれた方々、
直接感想を伝えてくれた方々、
共感し、涙して読んでくれた方々、
本当に有り難うございます。
僕の拙い文章を今まで心待ちにして読んでくれて、感謝しています。
ここからまた、新たな夢への物語がスタートする。
主役は自分。
過ぎてしまった過去はもうやり直せないが、未来は作り変える事ができる。
忘れられない過去を大切に受け止め、そこから学んだことを夢への足掛かりにして行こう。
やれるところまで、全力で。
最後に一つ
僕は今
誰にも負けないほどの
幸せを感じています。
有り難うございました!
「さあ、帰ろう!家へ…。」
2012年12月24日
Merry ☆ Xmas!
完
iPhoneからの投稿
クリスマス・イヴのすがすがしい朝。
冬至も過ぎ、一層空気も冷たくなってきた。
僕は今、愛犬を連れて公園でこのブログを書いている。
幼い少女を真ん中に、若いお父さんとお母さんが大切に少女の手を握って歩いている。素敵な笑顔の家族。冬の寒さを感じさせない程の温かい家族だ。
その風景を目に焼き付けて空を見上げ、僕は目を閉じた…。
本当にいろいろな事があった。
きっとこれからもいろいろあるだろう。
裏切り、憤り、迷い、絶望…。
「ロクな人生じゃねぇ…」
そう思って命を諦めた事もあった。
誰も自分を理解してくれない、誰も自分の声を聞きいれてくれない。
そう決め付けて自分の殻に閉じこもり、相手の本心を聞くのが怖かった。
信じていなかったのは僕のほうだったのかもしれない。人の優しさに触れる事で、自分が弱い人間だと思われたくなかった。強がりを言っては自分の首を閉め、知らず知らずのうちに自らを深い闇へと閉じ込めた。そこから救い出してくれたのは、僕が最も信用できなかった家族だった。皮肉なものだ…。あれ程ろくでもないと思っていた『家族』に救われるとは…。
よくよく考えてみれば今現在も見守られている。
両親、妻、妻の両親。
『家族』だけに限らず、僕は多くの人たちに支えられて生きている。
友達、上司、同僚、尊敬する先輩、慕ってくれる後輩。
その期待の為にも僕は僕以上であり続けなければならない。この先、たまに休む事もあるだろうけど、今までとは違い、うつむかず真っ直ぐ前を向き続ける自信もついた。どんな困難でも受け止める覚悟も出来た。歩き続ける勇気も生まれた。これまでの自分より、少しばかり強くなれたと思う。
親子関係に悩む若い夫婦。
子育てで負担が偏るベテラン夫婦。
大きな挫折に懸命に立ち向かい、抗って耐える戦いを挑む美しい夫婦。
仕事で悩み、未だ社会の荒波に上手く乗れず、もがきながら必死で答えを探す若者。
過去のトラウマに苛まれながらも、強く生きて、不安定な愛を確かなものにする為悩み続ける優しい少女。
今の僕なら直接関わっていれば、全て解決できる。
決して軽く見ている訳ではない。人それぞれ悩みの重さは違う。他人から言わせれば大した事がなくても、本人からすればとても重大な問題だって事も理解している。だけど、僕にできる事には限界がある。お節介かもしれないが、その限界まで手伝ってあげたいと思う。その人たちは僕の事をどう思っているか、本当のところは分からないが、少なくとも僕は大切な友達だと思っている。
辛いときには一緒に泣き、楽しいときには一緒に笑い、ときには喧嘩もして、ときには犠牲になれる。
とても大切な事です。そんな存在になれたら僕の夢は一つ叶った事になる。
失敗ばかりしてきた僕が言っても説得力に欠けるかもしれない…。しかし、そのおかげでアドバイスできる事もある。
『失敗を恐れず』とはこういう事だろう。
その分強くなり、本当の優しさを知ることができる。人を許すこともできる。素直に感謝することもできる。
どれだけ涙が流れても、それを拭ってくれる人は必ず近くにいる。
勇気を持って一歩踏み出せば、目の前の世界は必ず変わる。
何度心が折れ掛かっても立ち上がる度に、心は必ず強くなる。
どうか、失敗しても笑い飛ばせる時が来るまで諦めないで下さい。共に悩み抜きましょう。幸せを手に入れる為に!
僕は今、とても充実した日々を過ごしている。
今までで一番『幸せ』というものを感じている。
長く辛かった過去も自分を大きく成長させてくれた思い出だと受け止めて、前を向いて歩いている。
今年の2月から書き続けたこのブログ
Let’go ★ Crazy life
今日で最後です。
コメントをくれた方々、
直接感想を伝えてくれた方々、
共感し、涙して読んでくれた方々、
本当に有り難うございます。
僕の拙い文章を今まで心待ちにして読んでくれて、感謝しています。
ここからまた、新たな夢への物語がスタートする。
主役は自分。
過ぎてしまった過去はもうやり直せないが、未来は作り変える事ができる。
忘れられない過去を大切に受け止め、そこから学んだことを夢への足掛かりにして行こう。
やれるところまで、全力で。
最後に一つ
僕は今
誰にも負けないほどの
幸せを感じています。
有り難うございました!
「さあ、帰ろう!家へ…。」
2012年12月24日
Merry ☆ Xmas!
完
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昔の話 2の30
2011年2月
僕らはまた、引っ越しをする。
約一年間の親との同居生活。
いろいろな事を学んだ。
良い事悪い事、人間の美しい部分、醜い部分、etc…。
おかげで白髪がもの凄く増えた。見た目は実年齢よりも割と若く見られるのが鼻につくが、褒め言葉として受け入れよう。
引っ越しの際、僕は妻に言った。
「どんな所に住むかはお前が決めていいけど、やっぱり俺はあんな親でも心配だから…何かあってもすぐに駆け付ける事のできるように、なるべく実家から近い場所にしてほしい…。いいか?」
「分かった。」と頷く妻。
それ以降僕らは、憑き物が取れたかのように以前より明るくなった。
よく会話をし、よく笑う。
犬の散歩中、妻の仕事の愚痴を聞く。
今まであまり耳を傾けてやれなかった。申し訳なく思う…。
これからは面倒臭がらずに聞いて、たまに自分でも愚痴をこぼし、笑い飛ばす事ができたら最高だ。
お互いを楽しみながら高めていこう。
そして
ケジメをつけるというか、自分の中のスジを通す為、妻の実家へ行く。
事の成り行きを説明し、自分の無力さを謝罪した。妻の両親は怒る事無く、ビールをついでくれた。「頑張れ」の言葉を胸にとめ、僕はビールを飲みほした。
学んだことの中の一つに、『逃げていたんじゃ、前には進めない。』というのがあった。
行き詰まったら一歩引いて見てみる、という事も大事だが、さらにもう一歩引いてみると客観的に自分を見つめ直す事ができる。
自分がどういう状況で、どういう行動を取っているかを客観的に見る事で解決策が生まれる。
ゴタゴタのど真ん中では、なかなかできる事ではないかもしれない。今、何か悩みを抱えている人たちも一度試してみてはどうだろうか…。
自分を見つめ直す事で開かれる道もきっとあるはずだから。
帰り際、妻の両親にもう一度頭を下げる。僕の肩に軽く置かれたお義父さんの手が、心なしか温かく感じた。
話し合う事、許し合う事、感謝し合う事。一つでも欠けたら崩れてしまう。とても脆いようにも思えるが、それができた時、家族はより強い絆で結ばれ、生まれ変わる。
そう胸に刻んでアクセルを踏み、国道を走った。
しばらくして、住む所も決まり荷造りを始める。たった一年間だったけれど、いろいろな思い出が残る。
猫が爪で引っ掻いた柱、犬が噛んだテレビラックの角。
二人笑いながら荷物を箱に詰めていく。
引っ越し当日
引っ越し屋さんがトラックで新居に運んでいく。
僕と妻は一階に降りて、再び両親と対面に正座する。
「お世話になりました。」
無言の父。 少しして、
「早く行け…。」
僕らは立ち上がり玄関へ行く。
妻が先に靴を履き車に乗る。
僕も靴を履いて、振り返ると父がいた。
僕の手を取り、父が小声で、
「頑張れ…。」
僕はその手を強く握り返し、
「ありがとう…。」
溢れてきそうな涙を必死でこらえ、
自分に気合いを入れる。
「ヨシ!」
玄関を閉め、空を見上げたら綺麗な青空が広がっていた。
冬の空が、なんだか好きになれた。
一つ思う事は、父はきっと妻に後腐れ無くこの先の生活ができるように、ワザとキツく言ったんじゃないかと思う…。そういう父だ…。
『縁を切る』=『こっちの事は何も心配するな。』
僕はそう思えてならない。
深読みし過ぎかもしれない。
けど、同じ立場なら僕もきっとそう考える。
カッコいいじゃん。
親父…。
つづく
~ 次回 最終話 ~
iPhoneからの投稿
僕らはまた、引っ越しをする。
約一年間の親との同居生活。
いろいろな事を学んだ。
良い事悪い事、人間の美しい部分、醜い部分、etc…。
おかげで白髪がもの凄く増えた。見た目は実年齢よりも割と若く見られるのが鼻につくが、褒め言葉として受け入れよう。
引っ越しの際、僕は妻に言った。
「どんな所に住むかはお前が決めていいけど、やっぱり俺はあんな親でも心配だから…何かあってもすぐに駆け付ける事のできるように、なるべく実家から近い場所にしてほしい…。いいか?」
「分かった。」と頷く妻。
それ以降僕らは、憑き物が取れたかのように以前より明るくなった。
よく会話をし、よく笑う。
犬の散歩中、妻の仕事の愚痴を聞く。
今まであまり耳を傾けてやれなかった。申し訳なく思う…。
これからは面倒臭がらずに聞いて、たまに自分でも愚痴をこぼし、笑い飛ばす事ができたら最高だ。
お互いを楽しみながら高めていこう。
そして
ケジメをつけるというか、自分の中のスジを通す為、妻の実家へ行く。
事の成り行きを説明し、自分の無力さを謝罪した。妻の両親は怒る事無く、ビールをついでくれた。「頑張れ」の言葉を胸にとめ、僕はビールを飲みほした。
学んだことの中の一つに、『逃げていたんじゃ、前には進めない。』というのがあった。
行き詰まったら一歩引いて見てみる、という事も大事だが、さらにもう一歩引いてみると客観的に自分を見つめ直す事ができる。
自分がどういう状況で、どういう行動を取っているかを客観的に見る事で解決策が生まれる。
ゴタゴタのど真ん中では、なかなかできる事ではないかもしれない。今、何か悩みを抱えている人たちも一度試してみてはどうだろうか…。
自分を見つめ直す事で開かれる道もきっとあるはずだから。
帰り際、妻の両親にもう一度頭を下げる。僕の肩に軽く置かれたお義父さんの手が、心なしか温かく感じた。
話し合う事、許し合う事、感謝し合う事。一つでも欠けたら崩れてしまう。とても脆いようにも思えるが、それができた時、家族はより強い絆で結ばれ、生まれ変わる。
そう胸に刻んでアクセルを踏み、国道を走った。
しばらくして、住む所も決まり荷造りを始める。たった一年間だったけれど、いろいろな思い出が残る。
猫が爪で引っ掻いた柱、犬が噛んだテレビラックの角。
二人笑いながら荷物を箱に詰めていく。
引っ越し当日
引っ越し屋さんがトラックで新居に運んでいく。
僕と妻は一階に降りて、再び両親と対面に正座する。
「お世話になりました。」
無言の父。 少しして、
「早く行け…。」
僕らは立ち上がり玄関へ行く。
妻が先に靴を履き車に乗る。
僕も靴を履いて、振り返ると父がいた。
僕の手を取り、父が小声で、
「頑張れ…。」
僕はその手を強く握り返し、
「ありがとう…。」
溢れてきそうな涙を必死でこらえ、
自分に気合いを入れる。
「ヨシ!」
玄関を閉め、空を見上げたら綺麗な青空が広がっていた。
冬の空が、なんだか好きになれた。
一つ思う事は、父はきっと妻に後腐れ無くこの先の生活ができるように、ワザとキツく言ったんじゃないかと思う…。そういう父だ…。
『縁を切る』=『こっちの事は何も心配するな。』
僕はそう思えてならない。
深読みし過ぎかもしれない。
けど、同じ立場なら僕もきっとそう考える。
カッコいいじゃん。
親父…。
つづく
~ 次回 最終話 ~
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昔の話 2の29
冬の朝は夏よりも空気が乾き、タイトな感じだ。
久しぶりによく眠れた気がした。
今日で全てが決まる。
僕はいつものようにタバコに火を付け、珈琲を飲む為に豆を挽く。インスタントとは違い、グァテマラの香りは沈んだ気持ちを優しく包んでくれる。僕の大好きな珈琲だ。妻はこのグァテマラの豆を常に買い置きしてくれていた。
妻が起きてきて僕の煎れた珈琲を二人で飲む。朝の挨拶『おはよう』を交わしただけ…。
時計の秒針だけがカチカチと響く。
「○○(妻の事)、お前は俺と一緒に居て幸せか?無理しなくていいぞ。お前の生きたいように生きてくれればいい…、この先俺なんかと居たくなければ別れてくれてもいい…。」
どうせ、またダンマリになって会話なんかまともにできないだろうと思っていた。
「別れたくない。アナタと居るのは楽しいし、他の人となんて考えられない。」
「………そうか、………分かった。」
意外な返事だった。僕はてっきり最近腐っていた自分に愛想を尽かしたものだと思っていた。昨日まで死のうとしていた事も伝えた。それでも妻は、僕が戻って来る事を信じて待っていた。
しかし、僕はそんな綺麗事は素直に聞き入れる事ができなかった。
だったら何故、助けてくれなかった?
結局、他人事のように放っておいたのか?
言おうとしたがやめた…。今更、というのがあった。
実際のところはわからないが、今になって少し解ってきた気がする。
こういう時の気持ちは女性のほうが理解できるのだろう…。
何とかしたくても、自分ではどうにもできないもどかしさや、ただ耐え忍ぶしかない悔しさというモノを女性は常に持ち合わせている。
という事を、男は理解しなければならない。
決して、知らん顔や適当に考えている訳ではないし、それは女性特有の“心”の在り方で、男はそれを無下に扱ってはならない。
けれど、切羽詰まった時こそ視野が狭くなり、近く支えてくれている女性に対して甘えが出たり、八つ当たりをする男も少なくないから面倒臭くなるのも事実。しかし、女性も女性でそういう男を選んだのであれば、上手く転がす腕を磨いてほしいものです。
努力していないとも、どちらが良くてどちらが悪いとも言えないが、お互いが歩み寄らなければ、間に存在する【大切なモノ】という物は壊れてしまう。そんな気がします。
話は戻り、僕は覚悟を決めた。
『もう絶対に自分の命を諦めない。コイツと生きて行こう。』
妻を連れて一階に降り、両親と対面に座る。
まず父が妻に聞いた。
「何故そんなに俺たちが嫌いなんだ?借金か?病気か?」
「嫌いではないです…。」
「じゃあ何だ?」
「………………。」
「口も聞きたくないか?」
「………………。」
「お前は喋れないのか⁉」
妻の悪いクセが出た。高圧的に言われると萎縮する。
「何でもいいから言ってみろ!」
10分くらい妻の沈黙が続いた。
とうとう妻もキレた。
「お義母さんの金銭感覚です!スロット行ったり、ローンの滞納だったり、挙げ句の果て給料日になるとこの人(僕)にお金をせびるじゃないですか!光熱費だって始めに折半だって決めたのに遅れる事もしょっちゅうですよ!ちゃんと年金だけでマトモな生活も、貯金もできるのに、節約も何もしようとしないじゃないですか!?」
「何だって!だからってあんな態度を取るのか!確かにコイツ(母)は管理できていない。その為にも会話をしろと言っているんだ!お前は始めから俺たちを避けていただろ!こっちから話そうとしてもすぐに二階へ引きこもりやがって!」
「言えばいいじゃないですか!」
「何様だ!お前は!ふざけるな!」
「家の中がそんな状態だから私は子供も作れないんです!いらない訳じゃないんです!不安しかないこの家でどうやって子供を育てていけばいいんですか!?」
「だったらもうこの家から出て行け!二度と顔を見せるな!お前等とお前の実家とも縁を切らせてもらう!お前等二人共さっさと荷物まとめてこの家から出て行けーっ!」
僕は理解した。昨日父が言った事を。
『全て任せておけ。』
「来るなと言われても、俺は様子を見に来るよ。俺しかいないから…。」
僕は泣いている妻を連れて二階へ上がる。
換気扇の下でタバコを吸っていると後ろから妻が、
「ゴメン…、アナタまで『縁を切る』なんて言われて…。私、あんな事言うつもりじゃ、こんな事になるなんて…」
「気にするな。最後に親子喧嘩できてよかったな。」
そう言って、妻の頭に手を置いた。
慰めるつもりが余計に涙を落とさせてしまった…。
冷めた珈琲がいつもより苦く感じた…
「さて、次はどこに住もうか?広いトコがいいなぁ。」
つづく
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久しぶりによく眠れた気がした。
今日で全てが決まる。
僕はいつものようにタバコに火を付け、珈琲を飲む為に豆を挽く。インスタントとは違い、グァテマラの香りは沈んだ気持ちを優しく包んでくれる。僕の大好きな珈琲だ。妻はこのグァテマラの豆を常に買い置きしてくれていた。
妻が起きてきて僕の煎れた珈琲を二人で飲む。朝の挨拶『おはよう』を交わしただけ…。
時計の秒針だけがカチカチと響く。
「○○(妻の事)、お前は俺と一緒に居て幸せか?無理しなくていいぞ。お前の生きたいように生きてくれればいい…、この先俺なんかと居たくなければ別れてくれてもいい…。」
どうせ、またダンマリになって会話なんかまともにできないだろうと思っていた。
「別れたくない。アナタと居るのは楽しいし、他の人となんて考えられない。」
「………そうか、………分かった。」
意外な返事だった。僕はてっきり最近腐っていた自分に愛想を尽かしたものだと思っていた。昨日まで死のうとしていた事も伝えた。それでも妻は、僕が戻って来る事を信じて待っていた。
しかし、僕はそんな綺麗事は素直に聞き入れる事ができなかった。
だったら何故、助けてくれなかった?
結局、他人事のように放っておいたのか?
言おうとしたがやめた…。今更、というのがあった。
実際のところはわからないが、今になって少し解ってきた気がする。
こういう時の気持ちは女性のほうが理解できるのだろう…。
何とかしたくても、自分ではどうにもできないもどかしさや、ただ耐え忍ぶしかない悔しさというモノを女性は常に持ち合わせている。
という事を、男は理解しなければならない。
決して、知らん顔や適当に考えている訳ではないし、それは女性特有の“心”の在り方で、男はそれを無下に扱ってはならない。
けれど、切羽詰まった時こそ視野が狭くなり、近く支えてくれている女性に対して甘えが出たり、八つ当たりをする男も少なくないから面倒臭くなるのも事実。しかし、女性も女性でそういう男を選んだのであれば、上手く転がす腕を磨いてほしいものです。
努力していないとも、どちらが良くてどちらが悪いとも言えないが、お互いが歩み寄らなければ、間に存在する【大切なモノ】という物は壊れてしまう。そんな気がします。
話は戻り、僕は覚悟を決めた。
『もう絶対に自分の命を諦めない。コイツと生きて行こう。』
妻を連れて一階に降り、両親と対面に座る。
まず父が妻に聞いた。
「何故そんなに俺たちが嫌いなんだ?借金か?病気か?」
「嫌いではないです…。」
「じゃあ何だ?」
「………………。」
「口も聞きたくないか?」
「………………。」
「お前は喋れないのか⁉」
妻の悪いクセが出た。高圧的に言われると萎縮する。
「何でもいいから言ってみろ!」
10分くらい妻の沈黙が続いた。
とうとう妻もキレた。
「お義母さんの金銭感覚です!スロット行ったり、ローンの滞納だったり、挙げ句の果て給料日になるとこの人(僕)にお金をせびるじゃないですか!光熱費だって始めに折半だって決めたのに遅れる事もしょっちゅうですよ!ちゃんと年金だけでマトモな生活も、貯金もできるのに、節約も何もしようとしないじゃないですか!?」
「何だって!だからってあんな態度を取るのか!確かにコイツ(母)は管理できていない。その為にも会話をしろと言っているんだ!お前は始めから俺たちを避けていただろ!こっちから話そうとしてもすぐに二階へ引きこもりやがって!」
「言えばいいじゃないですか!」
「何様だ!お前は!ふざけるな!」
「家の中がそんな状態だから私は子供も作れないんです!いらない訳じゃないんです!不安しかないこの家でどうやって子供を育てていけばいいんですか!?」
「だったらもうこの家から出て行け!二度と顔を見せるな!お前等とお前の実家とも縁を切らせてもらう!お前等二人共さっさと荷物まとめてこの家から出て行けーっ!」
僕は理解した。昨日父が言った事を。
『全て任せておけ。』
「来るなと言われても、俺は様子を見に来るよ。俺しかいないから…。」
僕は泣いている妻を連れて二階へ上がる。
換気扇の下でタバコを吸っていると後ろから妻が、
「ゴメン…、アナタまで『縁を切る』なんて言われて…。私、あんな事言うつもりじゃ、こんな事になるなんて…」
「気にするな。最後に親子喧嘩できてよかったな。」
そう言って、妻の頭に手を置いた。
慰めるつもりが余計に涙を落とさせてしまった…。
冷めた珈琲がいつもより苦く感じた…
「さて、次はどこに住もうか?広いトコがいいなぁ。」
つづく
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