柴犬のチコ。 -3ページ目

ご報告

ご報告


ご無沙汰しております。チコママです。

一年以上の休止期間中も本ブログを閲覧して下さった皆様、ありがとうございます。

心よりお礼申し上げます。

そして、久々の更新となるこの記事が悲しい内容になってしまう事をお許し下さい。


皆様に愛され、温かく見守っていただいていたチコですが

2014年4月4日に天国へと旅立ちました。

ブログ休止後も暫くは普段通りに楽しい日々を過ごせていたのですが容態が急変し

本人も本当に頑張って治療を受けてくれたのですが病気に打ち勝つことはできませんでした。

最期は家族が見守る中、私と一緒の布団に入り、私の腕に抱かれて旅立ちました。

いつものネンネと変わらない様な、穏やかな最期でした。

そういう最期を迎えられたのは、厳しい治療プランの中でも

「チコの気持ち」と「家族との時間」を尊重して下さった動物病院のスタッフさんのおかげです。

心から感謝しています。


本来なら皆様にすぐに御報告すべきでしたが、チコを見送った直後に私自身の病気も

発覚し、しかも病状が進んでいた為に49日法要を待たずに開腹手術となり、そのまま

一か月間ほど入院生活をおくっていました。(チコの病気とは無関係です)

退院後もなかなか体が回復しなかった事もあり、こんなに時間を要してしまいました。

・・・すみません、半分は言い訳です。

本当はチコの死を受け入れる事ができず、こうして文字に起こす事さえ怖かったのです。

パソコンに向かう事もできない状態で、ネットも解約してしまっていました。

せめて皆様の心の中では「元気いっぱいなチコ」のままでいて欲しいという気持ちも

ありました。本当に勝手な言い分だと思います。

でもあの頃の私には、そうしかできなかったのです。

チコとの「別れ」から目を逸らすことで、なんとか毎日を送れていたのです。

あの子にも、そして皆様にも本当に申し訳なかったと思っています。

ごめんなさい。


チコを失ってから、私の世界は色を失ったようでした。

手術の痛みも、術後の感染症による高熱も、原因不明の難聴も、全く辛く感じませんでした。

食べ物のおいしさも、景色の美しさも、何も感じないのです。

自分が寂しいとか悲しいとかいうより、9年でこの世を旅立たなければならなかったチコが

不憫でたまりませんでした。

病気を憎み、運命を憎み、チコを守り抜けなかった自分を恨みました。

あの子はもう遊ぶことも食べることもできないのに、自分だけがそれを楽しむなんて

意味がないし許されない。

あの子がいないこの世界で私が笑うことは、もう二度とない。

そんな気持ちでどんどん堕ちていく私を救ってくれたのは、チコが残してくれた

友人たちでした。

あの頃の私と接するのは、決して気持ちの良いものではなかったと思います。

なのに、何度も何度も連絡をくれ、励まし、手を差し伸べてくれました。

訃報を知っている友人たちは「今は公にしたくない」という私の意をくんで

この一年、ずっと伏せててくれました。

きっと、チコの現状を訊かれる場面も多かったと思います。

その度に心苦しい思いをさせてしまった事、申し訳なく思っています。ごめんなさい。

そして、私の口からご報告できる日まで見守ってくれて、本当にありがとう。


チコの訃報を知らず、ご自身のサイトやカレンダーのレビュー、mixiのコミュニティー等に

温かい励ましのメッセージを書き込んで下さった皆様、ありがとうございます。

体調が落ち着いてから、友人宅のパソコンで拝見させていただきました。

事実をお伝えできず胸が痛みましたし、お礼を申し上げられない事も辛かったです。

でもこんなにチコは愛されていたんだと心が温まり、少しずつ前を向くことができました。

遅くなってしまいましたが今、言わせて下さい。

チコをたくさん愛して下さって、本当にありがとうございます。


ここまで時間が過ぎてしまったのだから、改めて皆様に悲しい想いをさせなくてもいい。

チコの事は私の胸にずっと留めておこう・・・そう思った時期もあったのですが

今でも色んな場所で見かける「チコたんは今どうしてるんだろう」という沢山のお言葉を

拝見し、きちんと私の口から事実をご報告しなければと思い直しました。

友人の「チコも可愛がって下さった方々にお礼が言いたいんじゃない?」という言葉にも

心を動かされました。

こういった経緯があり、せめて一年忌前にご報告させていただきたいと思い

あわててネット回線を引きなおして更新しております。


命日である4月4日には皆既月食が見られるそうですね。

皆さんに最後のご挨拶がしたくて、チコがお月様たちにお願いしたのかな、なんて

勝手に思っています。

もし4日、空を見上げる機会がありましたら、ほんの数秒でいいので

チコの事を思い出していただけませんか?バイバイって声をかけてあげて下さい。

厚かましいですが、親バカな私の最後のお願いです。


皆様、悲しい想いをさせてしまってごめんなさい。

でもチコは幸せでした。その生涯を、最後まで立派に生き抜きました。

あの子の9年間に沢山の愛を、ありがとうございました。

本当に本当にありがとうございます。


チコママ。