生きたいと言った

 
まだ生きていたいと
 
私を見た瞳は言った
 
自分の死を受け入れてはなかった
 
私はそうしっかり感じた。
 
ごめんなさい。
 
私こそがまだ理解できず
 
納得できずにいるのだと思う。
 
エルモ エルモと名を呼んで
 
その温もりが私のそばにないことに
 
まだ狂いそうになる。
 
ごめんなさい。弱いお母さんだね。
 
エルモが私のそばにいてくれた
 
3年の奇跡は
 
私に色んなことを教えてくれた。
 
エルモはフィラリアに侵されなければ
 
本当に元気な健康な身体で生まれ
 
もっと長い犬生を送れたはずです。
 
きっと神様と
 
この世で沢山のことを約束して
 
生まれてきたはずだと思う。
 
エルモが出会った飼主が
 
フィラリアの予防さえしてくれていたら
 
本当の寿命を全うできたのに。
 
悔しいね。
 
悲しいね。
 
私はまだ乗り越えられずに
 
苦しいよ。
 
 
エルモが最後に教えてくれたこと...
 
ワンコは純粋に生きるということを
 
最後まで諦めない。
 
だから
 
明日も元気に生きていられるはずの
 
命を奪うことは
 
何があってもしてはいけない。
 
寿命を迎えるその時は
 
神との約束の時
 
殺処分とは
 
その神の領域を犯す
 
最悪の罪だ。
 
絶対許されない
 
人間の罪だ。
 
エルモの最後の瞳は
 
私にそれを痛切に教えてくれた。
 
生きることを諦めない命たち
 
純粋にまっすぐに...
 
その命たちを
 
人間の勝手で
 
奪ってはいけない。
 
絶対に。
 
お母さん、頑張るよ エルモ。
 
 
 
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