催眠セッション以前は、感情にフォーカスをあてて過去感情の解放をしていました。カタルシス効果が高いので涙を流しながら「まだ過去の◯◯が解決していなかったんですね。もっと自分を大事にします!」というクライアントが多かったです。
感情解放と輪廻転生はスピリチュアリズムをベースにしたセッションの特徴です。
でもこれが悪魔の契約というか、蟻地獄の始まりというか、今を生きれない状況を強化させてしまっていました。
過去の未昇華感情(そんなものが本当にあるのか?)が原因で、今の現実を作っているというフレームのセッションは、クライアントを過去にしがみつかせます。過誤記憶を強化させて面倒にもなります。
生きやすくなったのは過去感情が解放されたからではなく、カタルシス効果によるものに過ぎず、ホトボリが冷めて困難にぶち当たった時にいうセリフが「まだ癒されていない感情があるんでしょうか?」です。
これは私側、つまりセラピストの問題が多分にあります。
次第に私が過去感情をあまり扱わなくなり、過去感情に原因があると考えているクライアントは去っていきました。
あまり扱わなくなったと言いましたが、それこそが私が受けていたスピリチュアリズムの洗脳でもあり、今でも自らを脱洗脳して格闘中です。
過去感情の解放から入り、行き着く先は過去世、前世になります。カルマの話にもなります。自分が信じ込んでいたスピリチュアリズムの価値観、クライアントにも講釈をたれていたスピリチュアリズムを捨てることはかなり勇気が要りましたし、実際に今までやってきたコンテンツを全てクローズしたのは、スピリチュアリズムからの決別の現れです。
本来のスピリチュアリティ(精神性)という部分は大事にしていますし、成長し続けていきますが、いわゆる「スピリチュアル」に関して、私は手を離れています。