この子、川で、溺れかけていました。
中学生のお兄さんが助けてくれた。
ずぶ濡れの私を母が抱きしめる。
またなのね。
お助け下さいまして、ありがとうございます。私の目が行き届きませんでした。どうぞ、お上がり下さって。
しょっちゅう川にはまっていた。
よくまあ生きのびられたなと思う。
一歩4メートル。
あの父に助け上げられてからも、懲りない私。
橋の下に、巨大なゲンゴロウが泳いでいた。私はそれに魅入られ、それが橋をくぐっていくのを見続け、どんどん見続け、体がでんぐり返り、川に落ちた。