「私はお掃除してるのよ」


歌うように語る。


「休日でね。あなたはごろごろしているの。じゃまね、ごみごみ。私は掃除機の先っちょで、あなたのお尻をつつくの」


本当に歌い始めた。


「子供が生まれたわ。一姫二太郎。娘はあなたに似て、息子は私に似て」


彼女が東京女子大に入って一ヶ月経った。


「お兄さんみたいなのよ。あなた、嫉妬する必要はないわよ」


などと言われてすぐ、私は捨てられた。