大きな座敷の端とはしに、壁を見つめながら、背中を向け合ったまま、何日も過ごす。

孝ちゃんの心境が徐々に変わる。

この男の忍耐心は、評価してもいいのではないか。

どんなひどいことを言っても耐えてるなあ。

それに、毎晩、一、二センチか、布団が近寄ってくる。

あたし、もとめられてんの? 

そりゃ 当然だけれどね。 

そういう経験 ないから。

重ちゃん、助けて。