白い天井を長いこと見上げていると、まるで生きていることが嘘みたいになる。けれどわたしの目や腕や足は意思と通じて自由に動いているし、胸に手をあてれば一定のリズムで鼓動が響くので、間違いなくわたしは生きている。暖かい温室のなかで、誠心誠意介護をしてくれる白衣の天使(一般的にはナースと呼ぶ)はいつでも柔らかい笑顔をむけてくれるし、わたしを救ってくれた先生もあまりに優しすぎる言葉を投げかけてくれるので、宗教っぽくて少しばかり恐怖を感じてしまうくらい。とりあえず人間はあんな数の管が身体に入っていても呼吸ができるのだから、皆が思っているよりもよっぽど強いのだと思います。
ここを去るまでに こころ を読み終えることができるのか、否か。
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いきなりですが、わたしは誰かを愛しているときの自分が好きです。唯一自分を愛せる瞬間です。だから毎日人を好きになる。人に対して尽くすという行為が、わたしを支えて、許して、わたし自身を愛せる理由になってくれる。そしてそれで誰かを救えるのならば、こんなに素晴らしいことはないのではないか。歯磨きしながらそんなことをぼんやりと考えていた。人を愛せなくなったらわたしは終わりだなぁ。
世の中に不満をぶちまけていたり詰まらない顔をしているくらいなら、好きなひとの話をして笑顔でいる方がよっぽど有意義な時間を過ごせると思うのです。だから、綺麗な湖とか、可愛い花とか、柔らかい雪とか、目をつむりたくなるくらいの壮大な景色とか、抱きしめたくなるような音楽とか。そういう美しくてまだ知らないものたちに出逢いたいと願ってる。きっと涙も流せるしあなたとも笑い合えます。
またね。
she
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