ぴりぴり
日曜日をまたぐと もっと遠くなる
早くあの子に
「ごめんね」をしなきゃ
今日はいつもより 早く起きれたし
小鳥のさえずりだって
聞こえたから
楽しかった日が 雨ざらしのまま
三角座りで さみしそうだから
君には、すぐに追い付けそうにないけど
どこかの悪い誰かに
追いかけられたら
そん時は、知恵をふりしぼって
雨漏りしない場所まで
案内してあげる
ちんぷんかんぷん 授業中にも
あの子、意外と 大きくなる
別のありがとうで
消せない「ごめんね」
照れながら言うのも なんだか
違う気がした
ノート真っ白だけど
一応ひらいてるけど
書き出せないことが
頭にありすぎる
君への想いが変わる
そうっとしといて…
あいつにムッてするなんて
今までになかった
目で追うだけなんて アカの他人っぽい
帰り道、ぴりぴり雨(※)の
傘と泣いた
楽しかった日が 雨ざらしのまま
三角座りで さみしそうだから
僕は、どうすればいいのか、と尋ねたら
早くあの子に
「ごめんね」をしなさいって
自分の心に 鋭い視線が刺さる
ナイフみたいに痛くて
たまらなくて泣いた
※ぴりぴり…小雨、兵庫の方言
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