小学2年生。
初めて経験した転校。
すぐに
友達になってくれた
ヒロコ。
運動は何をやっても
男子よりはるかに
うまくて
なにより
いつも、いつも
あたしを
笑わしてくれた。
あたしとヒロコは
中学に入ると
プロレスに夢中だった。
二人で
新聞配達をして
お金を貯めて
東京に
プロレスを観に行った。
早朝の電話は嫌い。
38歳の誕生日を
迎えたばかりの
ヒロコが
この世から
旅立った。
癌が
ヒロコの体を壊していった。
あたしは
そんな病気が憎い。
ヒロコの二人の息子は
涙も見せず。
あたしは
涙が止まらず
涙が止まらず
泣いてばかりいたら
ヒロコに
叱られそうだけど
涙が止まらず
この現実を
受け止めることができない。

