207：目頭の形を変化させる目頭切開復元(目頭切開修正)2ヶ月目の経過、レビュー

目頭(medial canthus、内眼角)の形は丸い形から尖った形まで非常に様々な形を見せます。

ですが一般的に目頭の形は少し尖っている形をしている場合が多く、人間はこのような形をナチュラルな形として認識する傾向があるため、平均的な形から変形された形は不自然で人工的な感じを与えることになります。

二重手術と一緒に行われる頻度が高い手術が目頭切開です。この目頭切開の後、形の変形が起こる症例も多く、該当部分に対する改善を求めて目頭切開復元(目頭切開修正)を考慮する方も増加傾向にあります。

目頭切開復元(目頭切開修正)前

目頭切開復元(目頭切開修正)前(22.05.20)

目頭切開の後に発生した目頭(medial canthus、内眼角)の形の変形などを改善するために来院なさった患者様です。

目頭切開復元(目頭切開修正)前(22.05.20)

目頭切開復元(目頭切開修正)前の状態チェック

目頭切開復元(目頭切開修正)前の状態チェック(22.05.20)

過去行った目頭切開の後に目頭が丸い形に変形してしまいました。一般的に目頭は尖った形であるため、丸く変形した形は人工的で手術をしたような印象を与えてしまいます。

目頭切開復元(目頭切開修正)前の状態チェック(22.05.20)

また過去の目頭切開の切開線が線の形で傷跡を残し、まるで蒙古ひだのように見える医原性(iatrogenic)蒙古ひだが確認されます。

目頭切開復元(目頭切開修正)前の状態チェック(22.05.20)

右側(写真上左側)の目頭は目頭切開の切開線が窪み、窪んだ傷跡が発生したことが確認できます。

目頭切開復元(目頭切開修正)前の状態チェック(22.05.20)

また、涙丘の縦の露出量が相対的に増加し、目頭がより開けて見える(空いた感じ)症状が確認されます。

該当患者様は

① 丸く変形した目頭を尖った形に
②   涙丘の縦の露出量を調節して目頭が開いて見えることを改善
③   医原性蒙古ひだ改善
④   窪み傷跡の緩和

のために目頭切開復元(目頭切開守勢)を受けられました。

目頭切開復元(目頭切開修正)９日目(抜糸直後)のレビュー

目頭切開復元(目頭切開修正)９日目(抜糸直後)のレビュー(22.05.28)

目頭切開復元(目頭切開修正)を行ってから９日が経過した様子です。

該当患者様は目頭切開復元(目頭切開修正)とともに追加的な補完を希望され、目尻切開とタレ目形成を追加で行った状態で、手術部位の全般的な痣と腫れは時間の流れとともに徐々に消えていきます。

目頭切開復元(目頭切開修正)９日目(抜糸直後)のレビュー(22.05.28)

目頭切開復元(目頭切開修正)前・９日目の比較

目頭切開復元(目頭切開修正)前(22.05.20)→９日目(22.05.28)比較

目頭切開復元(目頭切開修正)2ヶ月目のレビュー

目頭切開復元(目頭切開修正)2ヶ月目のレビュー(22.07.23)

目頭切開復元(目頭切開修正)から２か月が過ぎた形です。

目頭が尖った形になり、変形なども確認されず安定的に維持できていることを確認できます。

目頭切開復元(目頭切開修正)2ヶ月目のレビュー(22.07.23)

目頭切開復元(目頭切開修正)前・2ヶ月後の比較

目頭切開復元(目頭切開修正)前(22.05.20)→2ヶ月後(22.07.23)比較

目頭切開復元(目頭切開修正)前と2ヶ月後の比較画像です

手術前に見えていた医原性蒙古ひだ、窪み傷跡が改善されたことを確認できます。

さらに丸い形の内眼角が尖った形に変わっていることと、涙丘の縦の露出量が減り、開いて見えた(空いた感じ)目頭がきれいな形に変わったことを確認できます。

目頭切開復元(目頭切開修正)時に良く見逃されることの一つは涙丘の縦の露出量です。一般的に目頭切開復元を考慮する時、涙丘の横の露出量のみを考えて、横の露出量を基準にして復元量を決めます。

しかしながら、涙丘は横だけでなく縦の部分も露出されているため、目頭切開復元(目頭切開修正)を考慮する時は必ず涙丘の縦の露出量もまた慎重に考慮すべきです。涙丘の縦の露出量が多い場合、手術の結果物があまりにも窮屈に見える目つきになる可能性を潜めているためです。