2年前に高知県に行ったときに一番気になったのが、帽子パン。
ぼうしぱんとは帽子の形をしたパンダが、これは戦後に永野旭堂という会社(パン屋さん)が作り出したものだが、人々の人気を得て高知県内に広まったものだ。
自分が今まで実食した地方の人気パンは、青森県のイギリストースト、岩手県福田パンのあんバター、秋田県のアベックトースト、山形県のベタチョコ、福島県郡山のクリームボックス、群馬県沼田の味噌パン、滋賀県のサラダパン、京都府志津屋のカルネ、広島県タカキベーカリーの石窯パン、高知県の帽子パン、鹿児島県イケダパンのキングチョコなどがある。
ただこの高知のぼうしぱんは、販売は県内のみにとどまり、それ以外のにとびとは全くその存在を知らない。
東京、大阪でも知られてない。
その製造はオープンらしく、永野旭堂以外のパン製造会社でも作っている。
ヤマテパン(ヤマテパン)はその県内のパン会社だが、どれくらいの規模の会社なのかはよくわからない。
しかしスーパーに製品を卸しているくらいなので、ある程度は大きいだろう。
このぼうしぱんは面白いといえばそうだ。
まずは大きい。普通のパンの容量の3倍くらいは楽にある。
二回に分けて食べるのがちょうどよいといった具合だ。
また帽子の形をしているが、つばの部分と上の膨らんだ部分とはパン質が違う。
下はビスケットみたいである程度固く、膨らんだ部分は中に小さい空洞がないのでカステラかマドレーヌのようでやわらかい。
この二種類の見かけは似ているが、違ったパン質のものを合成させたもののように思える。
個人商店の作る名物パンと違って大量生産品なので、値段も安い。
ただ会社の生産量がまだ小さいので県外への販売はやっていないようだ。
また高知県内で昔からそれほど人があるのなら、ヤマザキ、パスコ、各コンビニなどの大手が真似しないのはなぜだろう。
一部のコンビニは販売したそうだ。
ヤマテパンは株式会社となっているので、工場持ちのある程度の規模のある会社だろう。
味などはどうなんだろうか。
これは普通といえばそうだが、ビスケットとマドレーヌの二つをいっぺんに食べれるし、それに大きいのでお得感はある。
前に買った時も全部食べるのに結構時間がかかった。
一日中食べていたのではないか。
甘みもあるので飽きない。
前には見なかったが、その縮小版(一回分)もあった。
値段はビッグサイズが200円、ミニは3個で180円と書いてある。
ただ何といってもこのパンの魅力はその形だろう。
インスタ映えなどもよいだろう。
また高知県内しかないというのも魅力だ。
お土産として買っていく人もいるそうだ。
自分もそうした。お菓子を買うより、身近な人にはこちらのほうがインパクトがあってよいと思う。