保健所犬ジャック!!

今から7年前、末っ子がいよいよ小学生を迎えるにあたって、我が家の子供達3人のかねてからの夢だった「犬を飼える」日がやって来ました。今まで、その日を夢見て、集めた犬の本、そして図書館からも犬の本を各々が借りて、犬の種類や飼い方を勉強、「ゴールデンがいいかなぁ?」「やっぱり、トイプードルがいいかなぁ?」とワクワクの毎日。そして、最終決断…の前。私自身は保健所からと決めていましたが、この時、選択肢は子供へ一任するつもりでした。「保健所には、新しい家族を待つ犬がいるんだよ。行くだけ行ってみよう」そして、郡山市の保健所に家族で出かけました。そこには真っ黒な子犬が一匹。子供たちの眼が輝きました。その小さな子犬も同調するように、今まで沈んでいた目が輝かき始めました。保健所の方から、注意事項を説明してもらいその日は帰りました。子供たちには、私からは、一切、勧めませんでした。むしろ純血種じゃないけど良いの?どんな成犬になるかわからないよ?今まで〇〇が良いって言いてたんじゃないの?と思いとは裏腹の言葉をかけました。

しかし、子供たちは「絶対に面倒を見るからあの子を飼ってあげて!」「明日、引き取りに行きたい!」一週間の猶予を保健所職員の方にもらっていましたので、子供たちの決心をみる上で、2、3日の間、様子を見ていると、初対面の時の職員さんとの話しを横で聞いていた子供達、「一週間しか時間無いんだよ!!早く行こうよ」「私たちが飼わなければ、殺されちゃうんでしょ…」逆に脅されました。そして「私たちが飼いたいのはあの子!」結局4日後に内心、大感激の私は子供達と一緒にその子犬を迎えに行きました。そして、ジャックは我が家のかけがえの無い家族となりました。子供達が一緒に暮らしたいのは、決して血統書付のペットではありません。商品というぬいぐるみでも無く、血の通った大事な生命、家族としての大切なパートナーでした。もし、保健所からの選択肢を知り、これから犬猫を飼いはじめるご家族でしたら、同じ体験になるのではとも思います。親として、命の大切さを知り、正しい判断が出来る歳になったんだなぁと、成長を実感し感激した体験でもありました。