シリアを変える13歳少年の死 続報 | shellvalleyのブログ

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13歳のハムザ・アル-カティーブ君が
シリア独裁政府に拷問を受け、死亡した事件の続報。

4/29にシリアの都市ダルアで、
乳児用のミルクや医薬品など生活必需品を求めるデモが行われた。
当時のダルアは治安部隊による反体制派への殺害
(無差別といってよいだろう)作戦が続いており、物資が不足していたのだ。

ところが、その平和的なデモ隊に対して、シリア治安部隊が発砲。
数十人が撃たれ、現場は混乱状態となった。
そしてハムザ君は父親と離れ離れになってしまったのだ。
そして1ヵ月後に、ハムザ君は全身にタバコの火を押し付けられ、
傷だらけの無残な姿で帰宅したのだ。

シリアの人権活動家ラザンさんはSkypeでCNNに出演。
実際にハムザ君の遺体を目撃した人物だ。
「この話は疑いのない事実で、この悲惨な遺体は、
シリア政府の反体制派へのメッセージだ」と話した。
「政府は人々を怖れさせようとしています。
反政府運動を続ける限り、このような子供の虐殺が、
いつでも反体制派の家の子供にも起こりえる。
どんな酷いことでもやるぞ、という脅しなのです。」

しかし逆に、人々の心に火をつけました。
「今まで直接、反政府運動に関わっていなかった家族も含め、
全ての家族が怒りました。
皆はハムザ君を我が子のように感じているのです。
多くの人々が街に繰り出し、ハムザ君の名前を叫んでいます。
シリア全土でです」

ダマスカスでは、こう叫ぶ。
「同胞達よ、あなたの息子がいつハムザ君のようになるか分からない。
シリア中部では、こう叫ぶ。
「私達の血と魂で、ハムザ君、君を守ろう!」
子供でさえも街に出る。

ところがシリア国営放送は、
「アサド大統領がハムザ君の父親と叔父に会った。
大統領は、喜びと理解を持って、迎えられた」と放送。
一方のクリントン国務長官は、強い口調で
「この少年の死に関する報告は、とても憂慮すべき出来事だ。
私が思うに、この事件は今のシリアを象徴している。
政府は国民の声に耳を傾けていないのだ。
・ ・・私は少年が苦痛なく亡くなったことを願いたい。
シリア政府は真の民主化に向けて動き出さなければならない。」
日に日に政府派非難に耐えられなくなり、シリア市民の要求は
強くなっていく」

人権団体は、アサド政府にとっては当たり前の行為だ。
11歳の子供が自宅にいるところを撃たれる・・・
スクールバスに火をつける・・・
病院にいた子供たちが撃たれる・・・

CNNのアンダーソン・クーパーは
「アサド大統領は全ての政治犯に恩赦を実施すると言っている。
しかしアサドにとっての恩赦とは、強制労働のことだ。
普通の国の恩赦とは違う。
犯罪者でもない人に恩赦とは、全く意味が不明。
また国際メディアが取材できないことを、単なるミスだと言っている。
あくまで政策ではないと。しかし我々は入国できない。」

恩赦の後にも多くの若者が逮捕されている。