泣くのはあなたのせいじゃない | shell studio

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初めての赤ちゃん!

嬉しさ一杯の中にも、不安がつきまといますよね。
テレビのコマーシャルで見る赤ちゃんは、
お肌すべすべでいつでもニコニコ、
ぐっすりすやすや、ネンネ姿は天使のよう…

実際生まれてみると、
「あれ?こんなはずじゃなかった!」
という、なにか期待はずれと申しましょうか、
そんな気持ちがふつふつとわいてきませんか?

私は沸きました。

いや、思ったよりも可愛くなかったとかじゃなくて、
もちろん嬉しいし可愛いんだけど…

思ったより「大変」ということです。

誰も言わなかったよね、赤ちゃんが生まれたら
こんなに夜眠れないものだなんて!!
こんなに手がかかるものだなんて!!
こんなに泣くもんだって!!

だってね、わが子が私にとって初めてアカンボなんですよ。
見るのも触るのも初めて。
もちろん、オムツつけるのも初めて、あやすのも初めて。

で、習ったことといえば、
泣いたらオムツを替えておっぱいをあげましょう。
快適な温度と湿度で、穏やかな環境で暮らしましょう。

それだけでいいんだなって思ってたんですよ。
それで赤ちゃんってご機嫌なんだろうなあ、って。

ところが、泣く泣く泣く泣く!

おっぱい上げてもオムツ替えても泣く。
乳首しゃぶってる間はおとなしいので、
とりあえずしゃぶらせたまま何時間も同じ姿勢。
アカンボは3キロにも4キロにも5キロにもなっていき、
重たくなっていく。
それを泣き止むまでぶんぶん揺らし通し。
腕に筋肉ついたんじゃないかー?って言うくらい。

何にもできない。
買い物にもいけない、家事もできない、美容院にももちろんいけない。
何とか外出してみても、
ウンチがもれたの、吐いただの、
泣き止まないだので、すぐ親が降参。
熱が出れば外出したせいか、
人混みに連れて行ったせいかと自分を責める。

もうね、なんだこりゃ。

ちょっとおかしくなりそうでした。

今までの、
自由に自分のために暮らしてきた環境と違いすぎて、
ついていけなくなっていました。
自分にも、「そういうものだ」とかせをはめていたんですね。
アカンボの全責任は自分が負わなくちゃならない、と。

泣かしてはいけない、怪我や病気ももちろんいけない、
いつもいつも健やかでほがらかで元気でニコニコ、
そうでない場合は、母親である私が悪い!!

…と思い込んでいました。

違うんですよ、4人生んで育ててやっとわかった。
泣くのも、機嫌が悪いのも、風邪を引くのも、
親のせいなんかじゃないんです。

そういうものなんです!!

アカンボは泣くしグスグズ言うし、風邪も引く。
ウンチももらすしミルクは吐くし、夜泣きもする。

そういうものなんです。もういいの。
あなたのせいでも私のせいでもないんです。

だから、あらららーっとか言いながら、
ぼんやりと相手してあげればいいんです。

誰もあなたを責められないし、私も責められなくていい。
これに気がつくまで10年もかかっちゃいましたよ。とほほ。
ちょっととろいんですかねえ。