はい、我が家のキャンプとは、
大金はたいて食料やら海用クーラーやら素潜りスーツやらを買出しして、
炎天下、海沿いのオートキャンプ場にテントを張り、
ひいひい言いながら、ウニやら得体の知れない海藻やらがわんさといる岩場の海に入り、
さらに暑くて死にそうな中で炭火を起こして、
フナ虫とアブのいる熱帯夜にじべだに転がって寝る、
苦行でございます。
もうね、これで終わり。
来年はもうやめよう、あまりに体力の消費が激しくダメージが強い。
と言いながら、これで4年目になります。
子どもたちは盛り上がっちゃうんですね。
さすがに中学三年生は、
「わくわくして眠れないよ♪」とまでは行きませんが、
小学生ズはもうじたばたじたばた、よく分からない期待と興奮でうろうろしています。
前日からマスクつけてて、邪魔なんですけどね。
お菓子とか開けちゃうし。せっかく用意したんだからさ、海で食べようよ。
などと言いつつ、私もこっそり凍らせたゼリーやら枝豆やら、
ワインまでちゃんと冷やして持っていく始末。
なんでこんなに気分が盛り上がっちゃうんでしょうねエ。
冒頭どおりの苦行が待っているだけなんですが。
普段なら、絶対に外に出ない気温33℃、雲ひとつない青空のもと、
熱中症予防のスポーツドリンクをがんがん飲ませつつテント設営いたしました。
この日差し、この汗だく、日焼け止めなんか何のお役に立ちましょう。
そして待望の海。
岩場なので危険この上ありません。数秒でけが人発生。
ここは基本的には「海水浴禁止」区域なので泳げませんが、
「磯遊び」は禁止されていないそうです。微妙な言い回しですね。
海水浴場とちがって、ここにはウニもヒトデもサザエもいます。
ヤドカリで遊ぶ四歳児、素もぐりで貝拾いする中学生。
魚も豊富。ベラなんかの小魚は群れで泳いでいるし、タコも見つかる。
今年は鯛にも遭遇できました。
小学生にとって、マスクとシュノーケルをつけてのぞく海底は、
不思議の塊。
べろべろの気持ち悪い海草も、そのうち慣れてしまって気にしなくなります。
怪我もするしウニも危ないし、いろいろと不都合があるのですが、
私はこの海が好きです。子どもたちにも、この生きている海を見せたい。
すべてが安全とはいいきれない、お膳立てされていない海で、子どもたちを遊ばせたい。
こういうことの積み重ねが、子どもたちに生きる力をつけるような気がするから。
また来年もやりそうですね、地獄キャンプ。
2時間も漬かっていい感じにふにゃけた頃にBBQでした。
セミに唇を奪われた話はまた次回。