今日の気温28℃。

首都圏のハワイはいつになったら秋になるのでしょう。

こんにちは、蘭月すばるです。

 

紅茶王子朗読劇の演出にボヤいたワタクシ、なぜキャストの技量がもったいないと思ったか?

というのは、実際に小野さんの朗読劇を会場で鑑賞したことがあるからなんですね。

そこで体験した、「声だけで表現する演技力の凄まじさ」を目の当たりにしたのです。

 

昨年(2021年)12月26日の千秋楽を観劇した、音楽朗読劇READING HIGH第8回公演『Chèvre Note~Story From Jeanne d‘Arc~(シェーヴルノート)』

 

スタッフ・キャストの詳細は公式サイトをご参照ください。

 

 

今や俳優さんやタレントさんも朗読劇を行う中で、「声だけ」で演技する声優が朗読劇をやるということの意味。
その1つの答えがあったんです。
 
朗読劇は基本客席を向いて台本を持っています。
お芝居だと相手の顔を見て、動きや表情に合わせてセリフを言っていくのですが、朗読劇では相手の顔を見ることは少ないでしょう。
シェーヴルノートは作・演出の藤沢文翁さんがHPに書いている言葉をお借りすると「百年戦争を舞台に繰り広げられる黒魔術の物語」。
フランス中世、ジャンヌ・ダルクの物語なんですね。
そして当時の歴史の中では外せない黒魔術もキーワード。
 
時代もの、これは芝居やミュージカルでもそうなのですが、観客が必ずしもその時代に詳しいとは限りません。
現代劇とは違い、背景やキャラクターのバックボーンが分かり難かったりもします。
そこをどう補うか?
芝居やミュージカルは劇場クラスの公演になれば衣装、照明、特効、そして大がかりな背景があり、キャストの人数もそれなりにいて、観客のイメージを助けてくれます。
 
ところが朗読劇では、衣装、照明、音楽、特効があっても、肝心の背景が無い場合が殆ど。
キャストも10人いない。(シェーヴルノートは7人)
 
その状況で、戦場(とはいえ白兵戦)や魔法のスケール感を観ている側がイメージできるように「声」で演技していく。
どのくらいの数の追っ手に囲まれているか?
魔法は小手先の魔法なのか、周囲の人間を吹き飛ばす威力なのか?
そこら辺の情景を観客にイメージさせられるのは、声優ならでは。
 
特に昔カセットブック、近年はドラマCDを場数踏んでいるか?は大きいでしょうね。
若手の声優さんが舞台の上でお芝居は出来ても、観客に伝えられるか?というと難しいのは経験値の問題だと思います。
 
話が少しズレますが、洋画の吹き替えに俳優さんを使って違和感があるというのも、恐らく背景(画面に映っていない)にいるであろう人数とかを測りかねているのも一因ではないかと。
撮影時には実際にカメラの向うに人(モブキャスト)がたくさんいたりして、本役さんはそれが見えているからそのスケールで芝居をしている。
しかし吹き替えのアフレコ時には画面の中の人数しか見えないから、その人数の意識で声を当ててしまう。
そこが観客からすると違和感に繋がっているのではないでしょうか?
 
外画の吹き替えは声優がいいというのも、声優はアニメの声をあてるのに、背景のディレクションを受けてどのくらいのスケール感なのか、声をどの程度張ったらいいか、何人に伝える?、何百人に伝えるセリフなのか?というのをやっているから、背景のスケールを想像できるんです。
(外画の吹き替えはアニメ以上にテクニックが必要ということなので、これだけではありませんが)
 
ただ台本を読んで演技するだけでなく、観客を物語の世界に引き込まないとその先の感動には繋がらないと思います。
結果、キャスト目当てで朗読に行って、誰はかっこよかった、あのセリフよかった、くらいの感想しか出てこないというのは、観客が世界観に入りきれてなかったんじゃないかと思ってしまうんです。
 
シェーヴルノートに関しては、小野さんはもちろん大塚明夫さんを筆頭に諏訪部順一さん津田健次郎さん沢城みゆきさんと、吹き替えも多くこなしていらっしゃるメンバーでしたから、声優の朗読劇としてもかなりクオリティが高かったとは思います。
 

声優を目指す人はもちろん、演技の勉強をしている人にもぜひ見て欲しい一作ですね。

 

そして機会があれば、実際に劇場で鑑賞して欲しい。

朗読劇だから配信、なんだったら音声だけでいいと思うかもしれませんが、だったらそれこそドラマCDだけでもいいわけで。

実際に観客が舞台の熱量を体感してこそ「劇」として完成するのではないでしょうか?

 

 

*小野大輔さんの今後の朗読劇出演情報*

 

『世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第三夜』

10月22日(土)  開場19:00  開演19:30 (予定)
10月23日(日)  開場17:30  開演18:00 (予定)

 

 

 

 

追記:10/2 一般先着販売開始

https://t.livepocket.jp/e/kamonone2022

 

 

 

 
 
朗読劇「アナザー・ミー ~便利で無限ですこしあやふや~」
11月12日(土) 昼の部 14:30 夜の部 18:00
11月13日(日) 昼の部 13:30 夜の部 17:30

 

https://twitter.com/rare_colors/status/1574685284733620224?s=20&t=mpP1yHqEHntoXqFEjmVGEA

 

 

こちらは演出が小野さんファンにはお馴染み岩田光央さんです。

 

朗読劇ではないけれど…

ラジオ番組「神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~」関連のイベントもあります。

しかし朗読劇に真摯に取り組む小野さんを見ていると、バラエティの時のキャラの差でびっくりしてしまうかも。

ワタシもたまに、同じ人かな?って思います。

 

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