時系列が前後してしまいますが、9/25は配信で『-The Super Reading Show- 紅茶王子』夜公演を鑑賞しました。

 

 

演出が児玉明子氏ということで若干の不安がありましたが、そこはキャストがカバーする?という期待で。
児玉演出の何が不安かって、本人がウケ狙いか単に面白くなると思ってか、余計なもの入れがちなのね。
というタカラヅカ時代のワタクシの感想がありましてな。
世界観を作り上げている所に余計な演出をぶちこんで一気に現実に引き戻す人なのです。
まぁヅカ時代は色々あった。
しかし外部に出てから長いですから、演出も変わっているでしょう。
 
・・・結論としては変わっていなかった!
 
まずキャスト。
小野大輔さん、千葉翔也くんの2人は紅茶王子のアッサムとセイロン。
七海ひろきさん(かいちゃん)も紅茶「王子」アールグレイなので、男役。
高校生では花乃まりあちゃん、早乙女わかばちゃん、株元英彰さんがお茶会同好会の3人組。
生徒会長は伶美うららさん。
なぜかワタクシ、うららさんは「さん」付けしてしまいます。
跪きたいくらいの美貌ですもの。
 
特筆はかいちゃんの佇まいね。
スッとした立ち姿がノーブル✨ 
王子ってこういうことよ。気品よ。
原作のやや控えめというか、優しすぎるアルが、オレ様な小野さんのアッサムとの対比が際立っていて、原作未読でもキャラ付けが分かりやすかったのではないでしょうか?
 
わかばちゃんはわかばちゃんらしかった。
テンパる役どころが上手いのよ。
星組時代の『ダンサ・セレナータ』でのヒロインの友人役がこういう、ちょっとおっちょこちょいというか、そのインパクトが強くて。
 
うららさんは凛とした美しさが活かされていて、生徒会長役にぴったりでしたね。
 
ちばしょーくん。
さすがのヅカファンだけあって、OGとは言え元宝塚のキャストの中でなぜか馴染んでるの。
セイロンは立場的に単独で引っ掻き回す役ですが、いや、これをバウ公演でやって、ちばしょー出てきても違和感ないと思ったわ。
(さすがに大劇場の芝居だと違和感あるかもしれないけど)
喉の手術したけど、回復間に合ってよかった。
 
キャストがほぼヅカなので、アーカイブのないタカラヅカのライブ配信と混同していたのね、ワタシ。
 
原作未読の方は、電子書籍で5巻まで期間限定無料になっていますよ。
Kindleは10/3 23:59まで

 

 

 

セブンイレブンの無糖紅茶はアールグレイ

午後の紅茶の無糖に比べて渋みが少ないので、

無糖紅茶の渋みが苦手な人にもオススメ

 

 さて、今回の演出でワタシがもやってる所が2点。

 

1つは、朗読なのか芝居なのか?

『The Super Reading Show』とありますから、最終的にはショーとしてやりたかったのかな?

芝居ならもっと芝居によせてもよかった。

それができるキャストですからね。

そこが勿体無いなぁと思ってしまったんですね。

 

2つめは、ラスト。

正直言って、かいちゃん以外の燕尾はいる?

いや、燕尾着せるだけならまだしも、歌って踊る演出いる?

ここが、なんか児玉先生の演出だなー、と、良くも悪くも懐かしささえ感じた所なんですね。

アッサムにセバスチャン合わせてどうするのって。

 

黒執事の2.5次元ミュージカルに関わっていらっしゃいますから、先生としてはアニメ版セバスチャン・ミカエリス役の小野大輔がいるなら、執事を出さずにはいられなかったんでしょう。

 

ただね、歌って踊る姿を見て、燕尾着る体型じゃないのよ、今の小野さん。燕尾に関してだけは。

 

小野さん、かいちゃん、ちばしょーが燕尾で歌って踊るラストで、やや尻切れ蜻蛉っぽい感じで終わってしまって。

現地はどうかわかりませんが、配信見ていた限りではキメッというところが分からなかった。

 

むしろかいちゃん一人で歌い始め、お茶会同好会に冷たい態度をとってきた生徒会長役のうららさんの手を取って、紅茶王子の魅力で生徒会長の気持ちも解けたよ的な持っていき方の方がスッキリ終われたんじゃないかと。

 

原作は所々変更して、少々ダイジェストっぽくなっていましたからね。

 

キャスト陣の演技自体はシンプルな朗読劇としてなら、観客を紅茶王子のストーリーに引き込めたでしょう。

 

朗読劇なら朗読劇として、セリフだけで魅せる方がよりキャストの評価も上がったのではないかと、そんな感想になった今回の舞台でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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