今日はちょっとお仕事のはなし
私が勤めている保育園では、ハンガリーの保育を元に保育を行っています
なぜハンガリーかというと、もちろんハンガリーの保育が良いものだから。
日本でまったく同じことをするのは制度的に不可能ではありますが、
できる範囲で取り入れています。
「ハンガリーってどこ?」と思う方も多いかと思います。
ハンガリーは、中央ヨーロッパにあります。
オーストリアの東隣の国です
ハンガリーの人たちは、老若男女問わず子どもをとても大切にしています
それは自分たちも大切にしてもらってきた記憶から、それが当たり前と考えているからです
ハンガリーは、日本でも最近注目されるようになってきている「非認知能力」を育てる教育の先進国です
非認知能力とは、自己肯定感、自制心、社会性、好奇心、想像力、共感力、主体性、柔軟性、回復力、やり抜く力など、
人としてのあらゆる良い資質のこと
そして、非認知能力が最も伸びるのは10歳までの乳幼児期と言われています
非認知能力を伸ばすと子どもたちの精神状態が安定し、学習意欲や社会への参加意識の向上につながり、
ポジティブ思考になり幸福度や満足度も向上します
昨年のことになりますが、私もハンガリーに実際の保育現場を見に行く機会がありました
ハンガリーの保育園は、0~2歳児までの乳児園と3~5歳児の幼児園に分かれています。
現場を見てまず思ったことは、子どもたちが落ち着いて過ごしているということ。
話には聞いていましたが、乳児園の子どもでも大きな声を出すことはほとんどありません
おもちゃは同じあそびを全員が同時にしたい時でも1人1つ使うことが出来るよう、人数分揃えられています
おもちゃは子どもが手に取れる位置に置かれ、好きな時に好きなあそびをすることができます
また、おもちゃを置く場所が分かるようになり、元の位置に戻すこともできるようになっていきます。
幼児園については、3から5歳児の混合クラスで生活する園もあれば、
日本と同じ年齢別クラスを取り入れている園もあります。
基本的に3年間担任保育士は変わらず、混合クラスの場合兄弟がいれば一緒のクラスになります
混合クラスでは、大きい子が小さい子を助けるのは当たり前。
小さい子は大きい子のあそびを見て真似しながら成長していきます
幼児園では「課業」と呼ばれるテーマに沿ったあそびの時間があります。
保育士は、課業の中で子どもたちにたくさんの問いかけをして考えることを促していきます。
子どもたちは自由な発想で考え、自分の考えを伝えることに慣れていくことが出来ます
私の職場は乳児クラスのみの小規模園なので課業のようなことはしませんが、
一人一人との関わりを大切にしながら自己肯定感や好奇心、想像力、社会性を伸ばしていきたいと思っています
自分が関わった子どもたちが社会で生き抜く力を身につけ、
幸せな人生をつかみ取ってくれますように