アフリカ行きを控えた梅雨の雨の日、僕は今までお付き合いをしていた人と別れることになりました。

お互いに納得してのことですが、非常に悲しい出来事です。

ただ、今回は本格的かつ真剣にお付き合いをしていたため、多くの思い出が蘇ってきます。

彼女と行った旅行、散歩した道、一緒に料理を作った部屋・・・

それらを思い出す度に、もう二度と一緒にそれらの時間を共有することができないという事実を突きつけられ、胸が締め付けられます。

そして、暗闇で寝ようとすると、そういった思い出が蘇ってきて「うあああ」となってうなされます。

時間の不可逆性をまざまざと見せつけられ、切なさでいっぱいになります。

今までの失恋では、こういった気分を味わうことはありませんでした。

本当に寝たら1日で忘れるくらいのショックだったのです。

よく、ペットを飼わない理由に「死んだ時に可哀想だから」と言う人がいますが、恋愛にあてはめると、「別れた時に悲しいから」になるのでしょうか。

いずれにせよ、この梅雨空と、今のすることがない(アフリカ赴任前の準備期間で、実質無職と変わらない)現実が、気分転換することすら許してくれません。

やっぱり、すべきことがないって体に毒ですね。

そんな僕は今日、早稲田大学の図書館で勉強していました。

いざ、厳しい状況に追い込まれたときに母校の慣れた空間は優しく包み込んでくれます。

とりあえず明日はジム、明後日は英会話、明々後日は友人と飲んで気を紛らわせたいと思います。