留学が気づかせてくれるものは何も異国の文化だけではない。


内なるものを見つめる視点も変えてしまったということだ。




僕は1年間の間寮を離れて、国教の同級生と生活を共にした。


彼らは大人で、学生らしかった。


極力子供っぽいことをさけて、空気を読むことを大切にし


笑の取り方もいかにも学生というものが多かった。


それはそれでそれなりに楽しかった。(それ×3)




しかし、寮に戻るとその生活は過去のものとなる。


遊ぶといえば野球などのスポーツ


もしくは誰かの部屋でテレビゲーム。


しかも食事に行くときもだいた予算700~900円くらいの店に行く時でも


ジャージもしくはティーシャツ&短パン。


しかも自転車で連なっていく。




今日、それが確信に変わった出来事があった。


昼ごはんを食べるために5人でラーメン屋に行った。


そこの店主は僕たちが食べていると


「君たち、高校生!?」


と聞いてきた。


よくぞ言ってくれました、店主!


そう、なんだかこれが大学生だとは思えないのだ。


そして僕には、「君は高校生にしては老けてると思ったよ!」


とか言ってくれた。


こうなれば「老ける」がポジティブにさえ聞こえてしまう。


しかし、実年齢は全員が4年生以上


しかも一番「若く」見られたヒトは実は大学院2年生!


僕は笑うのを必死にこらえながらスープをすする。



でも、実はそんな生活もけっこう好きだ。


なんせ少年とも大人ともつかない微妙は「学生のノリ」


に合わせなくてもいいし


気を遣わなくていいからだ。



女性は若く見られることを素直に喜べるという。


でも24歳の人が17歳とみられて内心穏やかなはずはないと思った。