7月7日にウォーリックを発つ。


今7月5日の夜。


あと2日しかない。


最後の最後まで留学を引き延ばしていたが


とうとう後がなくなった。


しかし、もう十分楽しんだ、


旅行と一緒できりがないのだと思う。


俺はそろそろ日本、現実に帰るべきだ。




昨日は今までウォーリックで一番お世話になった友達の家に泊まった。


彼の家に泊るのはもう5回目以上だ


ゲームしたり映画見たりくだらない話したり



しかし、彼とは偶然友達になれたのだ。


もともとなんのつながりもないはずだった。


しかし、10月の半ば俺は携帯電話が落ちているのを発見した。


文字を見てみると感じだったので


中国人のものだと分かった。


そのころ俺はもう、欧米人の絡みにくさに絶望していたので


とにかくアジア系の友達が欲しいと心から願っていた。


そこにこの携帯!


これは運命か




実際に会って届けることになった。


そこで彼と友達になった。


彼は単位を落として留年してる4年生で


友達みんな卒業したから孤独だと言ってて


俺と出会えてうれしかったらしく


例に飯でも奢ると言ってくれた。


なんといい奴だ・・・


そう思った。


それからこっちでは一番仲良くなった。




彼なしでは俺の留学生活はもっとつまらなかったと思う。


フラットメイトはいても2~3日に一度話す程度だったし


日本人とばかり絡んでいたら何のための留学かわからない。



とにかくあの日俺が携帯を発見しなかったら


また彼が落とさなかったら


俺たちは友達になれなくて


留学はこれほど楽しくなかったかもしれないのだ。




今日は大学近郊の自然を案内してやると言われて


森林の中を歩いたり


廃線になった線路をたどってみたりして


もう最後だからとまた飯を奢ってくれた。



そんな友達と会えるのもあと1日しかないのだ。


どんなに頑張っても


その事実は変わらない。



昔から涙腺は強いほうだった。


人と別れるときに泣いたことはない。



でも、留学は違う。


ここで別れたら、次に会う保証はないのだ。


先日仲のよかった香港の友達を見送ったとき


涙がもうそこまで来ていた。


しかし後輩だから俺が泣いちゃだめだと思ってこらえた、笑顔で。


今回は耐えられるだろうか


出会いに別れはつきものだ。