今日は前日に比べかなり涼しい朝を迎えた。 


吹き抜けの中庭に立つと静まり返ったその中を静かに風が吹いた。


早朝の静寂が好きだと言う人は多い、それは今、分かる気がする。


早起きをしなければ手に入らないこの静寂。


夕方とは違う、色で例えると水色の時間。


木々の呼吸を肌で感じることが出来る。 誰にも邪魔されたくないと思う。








でもそれは長くは続かない。


暑さと喧騒はすぐそこまで迫っているのだ。


僕たちは朝食(夕食並みのバイキングだった。)を済ませて(というか楽しんで)観光を開始した。



今日はあの遊○王でも有名な王家の谷へのツアーに参加した。


場所自体きれいだった。


地面の白は雲ひとつない空の青とコントラストを放ち


キラキラと輝いていた。


ここが墓とは思えないほどスカっとする場所だ。


しかし、多くの王が眠る墓の中は貴重な壁の装飾は残っているものの


うす暗く、蒸し暑かった。


さすがに王も死後の生活環境までは考えなかったのだろうか・・・








次の場所へ移動する間けっこう時間がある


そこでガイドは僕たちに退屈をさせまいと色んな話をしてくる


エジプトで他にどこへ行くのか、日本で何をしているのか、エジプト料理で何が好きか・・・



しかし結局最後は自分の自慢話になるのだ


ガイド:「俺はいつもハルガダ(エジプト屈指のリゾート)へ行くときはfishing するんだぜ、

どんな魚が釣れるか知ってるか??」



シェル: 「う~ん、なんか熱帯魚とかですか?」


ガイド: 「なるほど、そういう言い方もできなくはない、美しさでは熱帯魚クラスだからなあ、お前

もわかってるなあ ニヤリ」


シェル  「・・・ (えっ、熱帯魚じゃないんだ、じゃあ何だろう) 」


ガイド  「ロシアの女だよ、お前もそのこと言ったんじゃないのか!」


シェル  「・・・ (えっ、fishing って魚じゃないんだ) 」


ガイド  「俺はなあ、ハルガダへ行くとロシアの美しい女をナンパすることが得意なんだ、

お前らも俺と一緒に行けば大漁だぜ、どうだ、ハルガダツアー申し込まないか!? 」


シェル  「いや、ハルガダは自分たちで行くんで遠慮しときます。」


ガイド  「そうか、残念だ。じゃあどうやって釣るかだけ教えといてやるよ」



それから彼は色々な自慢話をしてきました。



でも息が臭くてちょっと距離をとりました。


シェル:よくあの臭い息でロシアの女性の引っかかるよなあ・・・

まいける:いや~ 作り話でしょ、それかあいつが雑食か・・・









こんな調子なんで暇で窓の外を見てました。


そうするとどっかで見たことある顔が・・



最初は暑さで頭がおかしくなったかと思ったさ


でもどう見ても見覚えある顔だった



名前を呼んだらその誰かはめっちゃびっくりしてこっちを向いた


普段の冷静さからは考えられない驚き方だった


でもすぐ冷静になって一緒に写真をとって


夕食を一緒に食べる約束をして別れた



こんなことは実はよくある。


スコットランドへ行ったときはあつに偶然会ったし、


スペインへ行った時は国教生に偶然行きの飛行機で会ったし、


トルコから帰った時もバスで二人の知り合いに会った。



ちょっと俺ってスゴい!!??



冷静にスゴくないね。








こんな調子で遺跡巡りをしたんだけど


なんかしっくりこないと思った。


頭でここがスゴい、長い歴史があるってことはわかるんだけど


どうもそれが感動に結びついてこないんだ。


あつも言ってたけど


目から入ってくる刺激を無条件で美しいって思えるモノ


のほうがいいと思う。


別に遺跡を否定するわけじゃないし


それはそれで楽しめるよ


なんでこんなことが言えるかっていうと


旅行の後半でそんな美しさにいくつも出会ったから!!








またそれについてはおいおい紹介してきます。


頑張って文章で表現するから読んでね!!! 

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