夜行列車は夜のナイル川に沿って快走した。
空には月が輝いていてナイル川の水面を照らしている
川沿いには小さな町がいくつもあって家々には明かりがともっている
また、モスクには必ずミナレットと呼ばれる塔があってそれはエジプトの乾いた大地には不釣合いなくらい派手は蛍光色の光を放っている。
月明かりが明るいのでいたるところにあるやしの木も黒いシルエットとなって点在し
典型的なアラビアンナイトの世界に入ったかのようである
ルクソール着は予定だと5時すぎ。
ある程度寝ておかないとその日の観光がキツくなるとわかっていてもこんなに美しい景色を見せられると寝るのがもったいなく感じられてしまう。
まいけるもその思いは同じなようでしばし留学の振り返りや思い出話などをして夜行列車の旅を楽しんだ
気づくと寝ていて乗務員の人が朝食を運びに部屋をノックしている音で目が覚めた
ルクソールまであと1時間というところで起こしてくれるのだ。
ルクソールの駅に降り立った。ここはカイロよりもずっと南にあるので、とても暑い。
早朝5時だというのに涼しさのかけらすら感じられずにジャケットを着込んだことを後悔した
ここも観光地だけあって、カイロの空港同様客引きの勢いが激しい。
降りるなり2人くらいのおじさんがひっきりなしに声をかけてきた。
怪しい者ではない、タクシーがいくらかかるか知ってるか
?など口々に話しかけてくる。
ルクソールのホテルは駅からかなり遠いところにとってあり、最初からタクシーを使うことに決めてあった。
だから最初から40以上は出さないと頑なに言い続けたが向こうも70から下げようとしないので
50でどうだ、final price と言ったら向こうも他に観光客が少なかったせいか折れた。
そとに出てみるとここが観光地であることを疑うような光景が広がっていた。Σ(・ω・ノ)ノ!
駅前だというのに道路は舗装されておらず、建物の壁も崩れかけており、悪臭が鼻をついた。
ここはひょっとするとカイロよりスゴイかもしれないと思った。
しかし、実はルクソールは超がつく高級ホテルを予約しておいたのだった
(とは言っても、エクスペディアのスペシャルで一人朝食付きで20ポンドくらい 笑)
タクシーでホテルに着くころには少しずつ夜が明け始めていた。
暑さがじわりじわりと増してくるような気がした
タクシーの中に旅行会社の人が一人乗り込んできていろいろ説明していたが、どこに行くツアーがあるとか言うだけで値段について言及しなかったし
最後自分のケイタイ番号を書いた紙を渡しただけで終わった。
若干押しが弱いと思った。これじゃエジプトで生き残っていけないぞといってやりたかった。
ホテルは外の喧騒から隔離された別世界だった
清潔は言うまでもなく豪華で、中庭は吹き抜けになっていた。
プールサイドに出てみると広々としてナイル川を目の前に見渡すことができた。
早朝のひとときをゆっくりと楽しむのもいいと思ったがさすがに長距離の移動で疲れていたので部屋に入るなり眠った。
しかし、なぜかとても寒くて起きた。おかしい、ここはルクソールだ、寒いはずがないと思ってもやはり寒い。
なぜかというと寝るときにエアコンをマックスにしたまま眠ってしまったのだった。(。>0<。)
エアコンを切ってテラスに出るとエジプトの暑さが暖かく感じられるほどに部屋は冷え切っていた。
ルクソールは王家の谷を中心に観光する場所がたくさんあるので少しでも観光しようと思い1時ころからチャリをレンタルして川の東側の神殿や博物館の観光へ出かけた。
「自転車に乗った僕達はルクソールの景色の中の一部になった
暑さと砂埃のせいで白く霞んだ中を2台の自転車が飛ばしていく。
行きかう人々の民族衣装が白くなびきながら後ろ、後ろへと過ぎ去っていく。
今旅していると思った。自分の足でエジプトの大地を駆けているのだ。
これはおおきな喜びである。
タクシーに乗っているのとも歩いているのとも違う。
ペダルを通して大地の鼓動が伝わってくる。
一歩一歩踏み出している。
熱風を全身に受けている。」
しかしそんな心地よさを感じたのもつかの間だった。
僕達が観光に出発したときはちょうど暑さが頂点に達した時だった。
後日の報告によるとこの日の最高気温は46度。

未だかつてない気温をエジプト3日目にして体験してしまったのだ。
基本的に日本の夏とはわけが違う。
空気は乾燥してそのカラカラの空気の熱を目で感じることができる。まぶしいわけではない、
眼球が熱を帯びてくるのだ。 僕はたまらずサングラスをかける。
15分くらい走ると右側にルクソール神殿の姿を捉えた。
この神殿は200メートル以上スフィンクスが並んで続くスフィンクス街道が特徴的だ。
しかし、暑さのせいで集中して観光することができない。
2分に1回は暑いヽ( )`ε´( )ノと言っていた気がする。
売店でキンキンに冷えた水が売っていた。多少割高だったがたまらず買う。そもそもキンキンという形容詞を使うことが久しぶりな気がする。(^∇^)
神殿の中に入っても普段頼まれもしないのに観光客に案内してお金を要求してくるはずの現地のひとたちが地べたに寝そべって動かなかった。
近づいたらゾンビのように起き上がって声をかけてくるのかなと思ったが反応はなかった。
さすがにこの暑さはエジプト人にも効くのだろうか。
だから、要はこれで僕たちがへばらないはずはないということだ。
日陰を見つけるたびに休憩を繰り返し結局1時間くらい滞在してしまった。
おかしい、観光客がほとんどいないのだ。
がらんとした大通りを自転車で進んでいく。
もう麦わらはほとんど意味をなしていない。
腹も減ってきたし少しでも休みたいということで
近くのローカル風のレストランに入った。
そういえばコシャリ以外で食べる初めてのエジプト料理ではないか!
セットメニューを注文するとぬるーいスプライトとアツアツの野菜煮込みが出てきたΣ(・ω・;|||。
もちろん店に冷房はついてない。
おい、普通逆だろ店主!
店主も汗をダーダーかいていたので頭がまわってないようだ。
ふいてもふいても汗は滝のように流れてくる。
しかし、妙にサラサラとした汗で案外心地がよい。
エジプトの暑さは湿気がなく、カラっとしているのが救いだ。
出掛けに水で顔をあらったが涼しくなったのは30秒だけだった。
次の目的地であるカルナック神殿を目指そうとする。
しかし、ここで思わぬハプニングが・・・(@ ̄Д ̄@;)
よし行くぞと自転車を飛ばすがしばらく行ってまいけるがついて来ないことに気づく。
あれ、まいけるは?
まさか中欧のようにシェルボーイを裏切ったのか!?(ノ◇≦。)
と思って後ろを振り返るとパンクした自転車を頑張ってこいでいるまいけるの姿が・・・
はい、自転車の旅はおしまいですね。
暑さで安物のタイヤはふんばれなかったのでしょうね。

空には月が輝いていてナイル川の水面を照らしている

川沿いには小さな町がいくつもあって家々には明かりがともっている

また、モスクには必ずミナレットと呼ばれる塔があってそれはエジプトの乾いた大地には不釣合いなくらい派手は蛍光色の光を放っている。
月明かりが明るいのでいたるところにあるやしの木も黒いシルエットとなって点在し
典型的なアラビアンナイトの世界に入ったかのようである

ルクソール着は予定だと5時すぎ。
ある程度寝ておかないとその日の観光がキツくなるとわかっていてもこんなに美しい景色を見せられると寝るのがもったいなく感じられてしまう。
まいけるもその思いは同じなようでしばし留学の振り返りや思い出話などをして夜行列車の旅を楽しんだ

気づくと寝ていて乗務員の人が朝食を運びに部屋をノックしている音で目が覚めた
ルクソールまであと1時間というところで起こしてくれるのだ。
ルクソールの駅に降り立った。ここはカイロよりもずっと南にあるので、とても暑い。
早朝5時だというのに涼しさのかけらすら感じられずにジャケットを着込んだことを後悔した

ここも観光地だけあって、カイロの空港同様客引きの勢いが激しい。
降りるなり2人くらいのおじさんがひっきりなしに声をかけてきた。
怪しい者ではない、タクシーがいくらかかるか知ってるか

ルクソールのホテルは駅からかなり遠いところにとってあり、最初からタクシーを使うことに決めてあった。
だから最初から40以上は出さないと頑なに言い続けたが向こうも70から下げようとしないので
50でどうだ、final price と言ったら向こうも他に観光客が少なかったせいか折れた。
そとに出てみるとここが観光地であることを疑うような光景が広がっていた。Σ(・ω・ノ)ノ!
駅前だというのに道路は舗装されておらず、建物の壁も崩れかけており、悪臭が鼻をついた。
ここはひょっとするとカイロよりスゴイかもしれないと思った。
しかし、実はルクソールは超がつく高級ホテルを予約しておいたのだった

タクシーでホテルに着くころには少しずつ夜が明け始めていた。
暑さがじわりじわりと増してくるような気がした

タクシーの中に旅行会社の人が一人乗り込んできていろいろ説明していたが、どこに行くツアーがあるとか言うだけで値段について言及しなかったし
最後自分のケイタイ番号を書いた紙を渡しただけで終わった。
若干押しが弱いと思った。これじゃエジプトで生き残っていけないぞといってやりたかった。
ホテルは外の喧騒から隔離された別世界だった

清潔は言うまでもなく豪華で、中庭は吹き抜けになっていた。
プールサイドに出てみると広々としてナイル川を目の前に見渡すことができた。

早朝のひとときをゆっくりと楽しむのもいいと思ったがさすがに長距離の移動で疲れていたので部屋に入るなり眠った。
しかし、なぜかとても寒くて起きた。おかしい、ここはルクソールだ、寒いはずがないと思ってもやはり寒い。
なぜかというと寝るときにエアコンをマックスにしたまま眠ってしまったのだった。(。>0<。)
エアコンを切ってテラスに出るとエジプトの暑さが暖かく感じられるほどに部屋は冷え切っていた。
ルクソールは王家の谷を中心に観光する場所がたくさんあるので少しでも観光しようと思い1時ころからチャリをレンタルして川の東側の神殿や博物館の観光へ出かけた。
「自転車に乗った僕達はルクソールの景色の中の一部になった
暑さと砂埃のせいで白く霞んだ中を2台の自転車が飛ばしていく。
行きかう人々の民族衣装が白くなびきながら後ろ、後ろへと過ぎ去っていく。
今旅していると思った。自分の足でエジプトの大地を駆けているのだ。
これはおおきな喜びである。
タクシーに乗っているのとも歩いているのとも違う。
ペダルを通して大地の鼓動が伝わってくる。
一歩一歩踏み出している。
熱風を全身に受けている。」
しかしそんな心地よさを感じたのもつかの間だった。
僕達が観光に出発したときはちょうど暑さが頂点に達した時だった。
後日の報告によるとこの日の最高気温は46度。


未だかつてない気温をエジプト3日目にして体験してしまったのだ。
基本的に日本の夏とはわけが違う。
空気は乾燥してそのカラカラの空気の熱を目で感じることができる。まぶしいわけではない、
眼球が熱を帯びてくるのだ。 僕はたまらずサングラスをかける。

15分くらい走ると右側にルクソール神殿の姿を捉えた。
この神殿は200メートル以上スフィンクスが並んで続くスフィンクス街道が特徴的だ。
しかし、暑さのせいで集中して観光することができない。
2分に1回は暑いヽ( )`ε´( )ノと言っていた気がする。
売店でキンキンに冷えた水が売っていた。多少割高だったがたまらず買う。そもそもキンキンという形容詞を使うことが久しぶりな気がする。(^∇^)
神殿の中に入っても普段頼まれもしないのに観光客に案内してお金を要求してくるはずの現地のひとたちが地べたに寝そべって動かなかった。
近づいたらゾンビのように起き上がって声をかけてくるのかなと思ったが反応はなかった。
さすがにこの暑さはエジプト人にも効くのだろうか。
だから、要はこれで僕たちがへばらないはずはないということだ。
日陰を見つけるたびに休憩を繰り返し結局1時間くらい滞在してしまった。
おかしい、観光客がほとんどいないのだ。
がらんとした大通りを自転車で進んでいく。
もう麦わらはほとんど意味をなしていない。
腹も減ってきたし少しでも休みたいということで
近くのローカル風のレストランに入った。

そういえばコシャリ以外で食べる初めてのエジプト料理ではないか!
セットメニューを注文するとぬるーいスプライトとアツアツの野菜煮込みが出てきたΣ(・ω・;|||。
もちろん店に冷房はついてない。
おい、普通逆だろ店主!
店主も汗をダーダーかいていたので頭がまわってないようだ。
ふいてもふいても汗は滝のように流れてくる。
しかし、妙にサラサラとした汗で案外心地がよい。
エジプトの暑さは湿気がなく、カラっとしているのが救いだ。
出掛けに水で顔をあらったが涼しくなったのは30秒だけだった。
次の目的地であるカルナック神殿を目指そうとする。
しかし、ここで思わぬハプニングが・・・(@ ̄Д ̄@;)
よし行くぞと自転車を飛ばすがしばらく行ってまいけるがついて来ないことに気づく。
あれ、まいけるは?
まさか中欧のようにシェルボーイを裏切ったのか!?(ノ◇≦。)
と思って後ろを振り返るとパンクした自転車を頑張ってこいでいるまいけるの姿が・・・
はい、自転車の旅はおしまいですね。
暑さで安物のタイヤはふんばれなかったのでしょうね。
