She,in the haze
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残念ながら私は大変ひねくれた性格のため、
人がせっかく親切に投げかけてくれる言葉、
たとえば
「大丈夫」、「なんとかなるよ」
というような言葉にも

「その根拠は?」「大丈夫だと言える統計データがあるのか?」

などと瞬発的に思ってしまい、自分でもがっかりするほど素直には受け入れられないのです。

非常に残念でございます。。







ALIVEツアー札幌公演を終え、3/11夕方発東京行きの飛行機の中での出来事。


平日ともあって乗客は少なめ。
といっても3列中真ん中がぽつぽつと空いてるくらいで、私は心の中で「航空会社的にはこれでギリギリ黒なのかな」
など、たわいもない事を考えていました。



序盤は順調に飛行していたのだが、途中から機体の揺れが急に激しくなった。
飛行機には何度も乗っているほうだが、なかなかここまで揺れることは少ない。
前日に海外で大事故があった事もあり、どうしても不安な予想が頭をよぎってしまう。



もしそうなってしまったら


家のPCに入ってる製作途中の曲はこのまま世にでないのかなとか
再配達をたのんだ荷物、また受け取れないなとか

今考えても仕方がない事が頭をめぐるが、
冷静に考えてやはりまだ悔いは残る。


揺れはいっこうにおさまらず、緊張に包まれていた最中、
機内のスピーカーから客室乗務員の声が流れた。



「只今気流の関係で少し機体は揺れておりますが、問題ございませんのでご安心ください。」


その落ち着いた口調はまるで
「こんなのよくあることで、いたって通常通り」というような雰囲気を感じさせた


実際問題があっても、パニックを防ぐためにそう言うんだろうなと思いつつも、思いつつもだ、
その言葉は驚くほどに不安な気持ちをみるみる消していき、高まっていた心拍数も面白いほどに安定させた。



なんて自分は単純なんだと、苦笑いしてしまったが、実際に不安も緊張も解け、安心を覚えた自分が確かにそこにいた。









ある時に必要な言葉は、
そこに根拠があるかないかなど、さほど関係はなく

たった一言の「大丈夫」という言葉が、
何よりも心を救うときもある

もちろんそれだけじゃ通らない場面も多々あるが、
理屈や根拠を織り交ぜ納得させるより
相手に安心してほしいという気持ちを込めたその一言が
言霊となり心に届くことがある


人は
理由がほしいわけではない時もある
答えを導いてほしいわけではない時もある

ただ一言、「大丈夫」という言葉が

他のどんな言葉よりも効力があるときもあるのだ





言葉は言霊を宿し
切れ味鋭い刃にも
はたまた
穏やかに包む心の安定剤にも
変幻自在に形を変える

誰しもが使えるもの、どうせなら有意義に使いたい



もし「自信がない」とか「不安でしょうがない」とか
そんな相談を受ける時があったのなら

大丈夫という言葉だけを
優しく心を込めて
言ってみてはどうだろうか
もちろん状況や内容を鑑みての上で。

運悪く、「他人事だと思って適当な事言ってんじゃねえ!」
と言われたら、
…まあそんなこともあるでしょう。。

きっとその人は別の言葉、もしくはなにも求めてはいなかったのかもしれません



しかし、
「大丈夫」
たったその一言を
求めている人も

きっとたくさんいるのだろう





She, in the haze yu-ki