2025年8月18日つづき

 

三時間以上待って、やっと名前が呼ばれた。

私が一番最後の患者だった笑い泣き

ブラインドされていても西側の窓から容赦なく入っていた陽の光が消えている。

長い夏の日はもう暮れていた。

 

M医師に明るく「こんにちはー」と出迎えられる。

受付に提出していたMRI画像はすでにPCに入っているようで、

モニターに私の子宮が映し出されている。

紹介状の内容をざっと確認したM医師は

「うん、迷ってはるんかな?」

と聞いてくれた。

その問いかけがすごく優しくて。

ふいに涙が込み上げてきた。

MRI撮ってから、不安だったことや、病院を転々としたこと、悩みまくったことなど、

いろんな事がぶわーっとあふれてきて、

思わず。

A病院でもB病院でも泣くことはなかったのに。

 

「私は全摘を考えていて。でも今何か不都合があるわけでもなく。

ただただ手術が怖いから、いろいろ聞きたいのに、

それができなかった」

というような事をM医師に訴えた。

M医師は「うんうん」と聞いてくれた。

 

M医師「画像を見る限り、癌ではなさそう。

まだ若いし取らなくてもいいかなって感じだけど、

でもずっと経過観察もしたくないんだよね?」

 

私「はい」

 

M医師「だったら、手術する?」

 

私「はい」

 

M医師「子宮全摘では子宮と卵管を両側とります。

卵管が卵巣がんの原因になることがあるので。

卵巣は残します」

 

絵を書いて説明してくれた。

 

その後内診があった。

内診すると思ってなかったので油断していた。

しかも生理終わりかけ。

 

私「あの、生理中なんで、臭わないですかね・・・?」

M医師「大丈夫。エコーなんだけど肛門からでいいかな?」

私「え!? 肛門からやったことないです(膣からももちろんない)」

M医師「一回やってみよっか?」

私「は、はあ」

 

M医師の内診は全く痛くなかった。

二回目だからか、それともやはり上手いんだと思う。

そして肛門エコー。

これも怖がった割にはどってことなかった。

 

M医師「どう?痛い?」

私「大丈夫です。便秘の時(きばる時)の方が痛いです」

M医師「モニター見える?これが嚢胞だね」

 

モニターに黒い丸い玉みたいなのがたくさん映っている。

 

内診も無事終わり再び診察室へ。

そこで私は気になっていることを聞く。

 

私「あの、膀胱膣漏とか尿管損傷とか怖いんですが」

 

M医師「その可能性はほとんどないよ。大丈夫」

 

私「骨盤臓器脱とかも怖いんですけど。膣断端を仙骨子宮靭帯に縫い付けてもらえるんでしょうか」←ネットの受け売り

 

M医師「うん、大丈夫。ちゃんと縫い付けるよ」

 

そうなのだ。

B病院のJ医師も「穴が開いたら閉じればいいだけ」という回答ではなく、

「大丈夫」と一言でも言ってくれたら、

あのままB病院で手術したかもしれない。

 

安心感。

 

これが、身を任せられる医師を見極めるうえで、最も重要なことなのではないか?