大好きな曲 "Biscuits" by Kacey Musgraves | Coyote Happy! My Life in Arizona

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2011年3月からSan Diego、2012年7月からArizonaで生活をしています。

私のひとりごとに耳を(目を)傾けていただけたら嬉しく思います。

ずっとアップしたかったの これ!

以前"Follow Your Arrow"(→)という曲を記事にしたカントリー歌手Kacey Musgraves
"Biscuits"という歌の紹介をします。

この曲、歌詞の内容を一言で表現すると

『余計なお世話はしないこと!』

というかやっぱり…

"Mind your own business!" (Mind your own biscuits!)



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私、見かけこそ小さな土偶のように目立たないんですが、性格…というか行動が時々
型破りだったりするみたいでまわりにびっくりされたりすることが多かったし、考え方も
人と話していて多数決的に見るとあれ?私少数派?って感じることが今でも多い。

日本で『出る杭は打たれる』ことを比較的小さい頃に学んでしまったのと、人に嫌わ
れるのが嫌な小心者なのでできるだけ突拍子もないことは言わない、しない、ように
心がけてはきたの。でも無理だよね。だって人との違いが発覚するまでは、突拍子も
ないなんて思ってないわけだから。

でもだからこそちょっと規格外の人に惹かれるし、どんな人も排除はしないようにしよう
と思ってる。偏見や差別の心は自分の中で理由を再確認してできるだけ客観的に見られ
るようにしたいと思ってるし。他人のことを指さして批判することは誰にでもできるけど、
そんなことを言っている
自分は本当にそんなに偉いの?って。

ま、難しいこともあるけど。

で、人と違うことは悪いことじゃないのに、自分では小心者だから人とそんなに違って
いたくないって思ってしまうところが嫌。堂々と好きなことをやったり言ったりすればいい
のに、できないの。そんな自分が時々嫌になる。

私、長生きしそうだからこれからでも遅くない。
少しずつ改良できればいいのだけど。

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で、歌です。これ、本当に好き。可愛くて、でも本当で。少しだけ訳します。

そうそう。英語トリビアっぽくなるけど少し解説すると。

まずBiscuit(s)
この歌では甘いクッ(キーの類のビスケットではなくて、日本ではケンタで買うような
スコーンみたいな甘くないビスケットのことね。アメリカだと私たちが日本で呼ぶような
(あとイギリスで呼ぶような)ビスケットはクッキーだもんね。

あと…
"Life will be gravy"gravyってつまりグレイビー(肉汁)なんだけど、スラングで
「ぼろもうけ」とか「楽に得た利益」とか何か予想外だったりおまけで得た喜ばしいもの、
価値のあるもののことを言うみたい。ここではタイトルもビスケットだし、私は「おいしい」
って訳した。

 "Biscuits & Gravy"って、アメリカ南部の方では朝御飯の料理として有名。
南部は行ったことないけど、アリゾナで(笑)食べた。おいしかった。

この料理で言うグレイビーは焼いた肉の肉汁ではなくて、ホワイトソースにイタリアン
ソーセージ、つまり豚ひき肉に香辛料を入れたやつ、が入ってる感じ。
私は高脂肪、高カロリーが好きな女なので…。好きです。

"dirty laundry"これは『汚い洗濯物』だけど、比喩表現。
意味は『身内(内部)の恥』。この言葉を聞いていつも同時に思い出すのが江國香織さん
の『流しのしたの骨』ね。私読んだことないんだけどね。あは。語源は『かちかち山』
からだそうで。面白いなあ。

私は"dirty laundry"も流しのしたの骨も両方、沢山あります。
(笑)←笑えるか?

相変わらずとりとめのない前置きがまた異常に長くなったけど、歌も聞いてね。
ほーんと、彼女いいなあ。
"Follow Your Arrow" も、"Biscuits"もきっとこれからずっとお気にいりだわ。



Biscuits

Taking down your neighbor won't take you any higher 
I burned my own damn finger pokin' someone else's fire
I've never gotten taller makin' someone else feel small 
If you ain't got nothing' nice to say don't say nothin' at all

Just hoe your own row and raise your own babies
Smoke your own smoke and grow your own daisies
Mend your own fences and own your own crazy
Mind your own biscuits and life will be gravy
Mind your own biscuits and life will be gravy

Nobody's perfect, we've all lost and we've all lied
Most of us have cheated, the rest of us have tried
The holiest of holies even slip from time to time
We've all got dirty laundry hangin' on the line


周りをこき下ろしても あなた自身を高めることはできない
誰かの火をつついて自分の指を火傷したし
誰かを見下しても自分の背が高くなったりしなかった

もし良い言葉が見つからなければ 何も言わないほうがいい

自分の畝(うね)を耕して 自分の子供を育てて
自分のタバコを吸って 自分のデイジーを咲かせて
自分のフェンスは自分で直して
自分の狂気は自分で管理して

自分のビスケットは自分で作って
そうしたら人生はおいしい
自分のビスケットは自分で作って
そうしたら人生はおいしい

完璧な人なんていない みんな何かを失って みんな何か嘘をついてる
殆どの人はずるをして それ以外の人はずるしようとしたことがある
聖者の中の聖者だって ときどき失敗しちゃうんだもの
誰でも人に明かせない秘密がある


"Biscuits"  by Kacey Musgrave



あと最後に…記事の主題と重なるようなドキュメンタリー映画。
Netflixで観たんだけど。"Advanced Style"(アドバンスド・スタイル)っていうの。
50以上の女性のファッションとライフスタイルを追ってる。

中で一人が「人に年齢を聞かれたら、明示はしないの。『50歳と死の間です』
って言うのよ」
って言ってた。

これ、これから頂き!(笑)

この予告編も載せておきます。

Advanced Style