あんなに楽しみにしていた正月休み。
会社に行くたびに、あと何回会社に行けば休みかを指折り数えていたあの日。
無情にも正月休みは一瞬で終わりました。
1月31日は「買い物に行こう!」と行きこんでいたものの、朝から晩までニコニコ生放送の「大晦日九番勝負」を見ており、年越しは将棋を見ながら。
1月1日も初詣に行かず、豊島二冠と藤井聡太七段の記念対局を満喫。
昨年羽生九段が無冠になった瞬間を見逃してまで購入した宝くじは当たらず、今年も馬車馬です。
さて、本日は叡王戦本線トーナメントの3回戦です。これに勝てばベスト4。
今期と同じルールであれば、ベスト4に進めば来期の叡王戦は本戦にシードされます。
本日の対局は、昨年タイトルホルダーとなった高見叡王のように、渡辺大夢五段が並みいる強豪を倒して低段者による初タイトルなるか!?とワクワクさせられる対局でした。
しかも、前回の叡王戦の対局では佐藤天彦名人に勝っているのです。
「このままイケー!突っ走れー!」と若干思っていました。
というのも、当方、渡辺大夢五段と同じ1988年生まれ。昭和63年です。
この「1988年生まれ」というのは、現役棋士の中でも最多で8人いるそうです。
(銀河将棋チャンネルで「ダニー&太地の将棋88トーク」という番組が配信されており、
今もYoutubeに銀河将棋チャンネルが公式にアップしているかと思います。)
当方が将棋にはまった理由の一つは、同年代が多いことです。
しかも、タイトルを取る取られる、若手に突き上げられそう!という非常に面白い位置にいます。
30歳。今まで年下は恐れるに足らず、という感じでした。年下は、どう見ても仕事は自分のほうができると感じていたし、年上の人の中にも尊敬できる人もいれば、仕事ができない人もいる。常に視線は同年代か上だったと思います。
しかし28歳とか29歳を過ぎたあたりから、なんだかすごく年下の子に追い上げられているような気がして、もう今では年齢云々言えません。おそらく、何もしてない人は30歳を起点に下降していくのでしょう。普通の努力では、成長ではなく現状維持になるのが30歳なのでしょう。
叡王戦本戦出場棋士のインタビューを読んで知ったのですが、渡辺大夢五段は三段リーグで次点2回を取り、2012年10月にフリークラス入りの四段になったそうです。そこから苦労するものの勝率を上げて2016年度より順位戦に参加。
28歳になる年です。
年下から突き上げられそうになる年代でありながら、「これから年下もまとめて突き上げてやろう!」とばかりに(いや、渡辺大夢五段はそんなこと思ってないと思いますが笑)、初参加の順位戦で7勝3敗と好成績。
そして今期の叡王戦。
五段戦予選を勝ち上がり、本戦では一回戦シードされ、二回戦では佐藤天彦名人に勝利!
しかも、佐藤天彦名人は一学年上ではありますが、1988年生まれです。
そして本戦一回戦で佐藤天彦名人と対局した中村太地七段も1988年生まれ。
将棋88組を制す者が、将棋界を制す・・・!とはいきませんでした。
今日、渡辺大夢五段が負けた対局相手は菅井七段。1992年生まれの26歳。
分かります。30歳からしたらこの年齢の人、すごい脅威!若いし、仕事に慣れてきて、どんどん色んなことを吸収して、少し無茶してもヘッチャラ・・・。羨ましい。
今日、渡辺大夢五段の負けが確定し、投了の言葉が出ず、数分感あったあの沈黙。悔しさを受け入れ、水を含み、投了した渡辺大夢五段の姿に、少し泣きそうになりました。
重厚な壁を築く年上
先を歩く同年代
突き上げてきたかと思えば、先を歩いている年下
頑張れ花の88組!
88組の姿に、毎回、元気をもらっています。
