商業利益における、ユニフォーム販売利益。
今季ベガルタ仙台はユニフォームサプライヤーをアシックスからアディダスに変更することとなった。
奇抜なデザインもあったアシックスから、3ラインを伝統としたシンプルなデザインのアディダスへの変更でユニフォーム販売数の増加を見込みたいところだ。
開幕戦でユアテックスタジアム仙台を訪れたが、今季のユニフォーム着用は目立つものではなかった。一般販売開始から間もない事もあってか、販売は伸び悩んでいるのだろうか。
但し、前年度のユニフォームよりは目につくようではあるが。
ベガルタ仙台では今季、商業収入に力を入れるような発言もあり、また前年度のユニフォーム販売が不振だった旨の発言もあり、その実績を受けサプライヤーの変更でユニフォーム販売数を上昇させたいところなのだろう。
では、ユニフォーム販売がどのような利益をクラブにもたらすのだろうか。
決算直前なので前年度実績が反映されていないため、一昨年度の実績から拾うこととなる。
一昨年度実績(平成25年2月1日~平成26年1月31日)では、
○興行収入 = 11.88億円
・入場料収入 トップ 6.6億円
レディース 2.600万円
・J分配金 2.87億円
・その他 2.15億円
○広告協賛収入 = 9.13億円
○その他収入 = 3.28億円
(その他収入 → グッズ収入、育成・普及、ソシオ、ホームタウン収入など)
・グッズ収入 = 1.78億円
収入のみで見ると上記の通りとなる。
バランス比でみると、
興行収入 : 広告協賛収入 : その他収入
48% 37% 13%
となり、その他収入の割合のみが非常に落ち込んでいる形となっている。グッズ収入に至っては、7%。
逆に興行収入が約半分を占めており、ベガルタ仙台は入場料収入に頼ることろが大きくなっている。
では、欧州ビッグクラブはどのような経営状況かといえば、
R・マドリード
興行収入 : 放映権収入 : 商業収入
25% 39% 36%
となり、莫大な放映権料と、スター選手のユニフォーム販売で収入を得ている。
レアルのユニフォーム販売枚数は140万枚であり、1枚約6000円としても年間84億円の資金が動くこととなる。
ユニフォーム1枚高く見積もって原価1000円としても、5000円の利益となり、
5000 × 1400000 = 700,000,000
70億の利益が生まれることとなる。サプライヤー等に支払う金額を除いても相当の収入がクラブにもたらされるはずだ。
マンチェスター・ユナイテッド
興行収入 : 放映権収入 : 商業収入
31% 32% 37%
ユナイテッドもレアルと同じく140万枚のユニフォーム売り上げを誇り、全世界的にファンを持つクラブだ。
非常にバランスの良い経営スタイルと言えるだろう。
バイエルン・ミュンヘン
興行収入 : 放映権収入 : 商業収入
23% 22% 55%
ブンデスリーガでは、「ブンデスリーガ」として放映権を販売し、放映権料を分配しているため放映権料が他国に比べ少ない。しかし、リーグ全体に資金が分配されるため、各クラブの健全経営が見込まれる。
入場者数は全世界のリーグでトップのブンデスリーガだが、入場料が他国より安価なため収入面では大人しくなっている。
商業収入では多くの利益を上げており、クラブは潤沢な資金を得ることとなっている。
さて、上記の通り欧州のクラブではグッズ販売もクラブ経営の重要な位置づけをなしている。
だがベガルタ仙台では、グッズ収入が7%しかない状況となっている。
安易な計算をしてみると、
今年のオーセンティックユニフォーム、値段は14,900円で、これを平均観客数14000人のうち、約50%の7000人が買ったとする。
14,900 × 7000 = 104,300,000
となり、約1億円の売り上げがクラブにもたらされることとなる。
まあ、これでも多い方ではないが、確実に増収となるはだ。
原価率を考えても、ユニフォーム販売はクラブにとって非常に有益となる。
ですが、なぜ販売枚数が伸び悩むのか。
まずは、価格の問題。
選手と同じ仕様のオーセンティックユニフォームで約15000円と、決して安価ではなく購買意欲を掻き立てられるものではないはず。前年度よりデザインを一新し、万人受けするモデルではあるが、この値段では手に取る方も限られてしまうのではないか。
海外ではレプリカユニフォームであれば、4~5000円程度で手に入ることを考えれば非常に高価。
さらに海外クラブはアウェー用、3rd、GK、各長袖ユニフォームも販売し利益としているが、ベガルタではホームの半袖ユニフォームのみの販売で、顧客の選択肢もなく、売り上げ実績に反映されない。
今後アウェーユニ、GK、長袖それぞれの販売が予定との噂だが、その販売は選択肢を拡張し、また試合日以外での着用も出来うるため、販売数増となる見込みも持てそうだ。
また、昨年販売と同様のコンフィットシャツの販売で多くの売り上げを望みたいところ。本来なら3ラインも入れて、デザインはほぼ同様にした方が良いとは思うが。オーセンティックの売り上げ枚数を懸念しての事だろう。4000円程度で手に出来ることはライト層には非常に有益でもある。
商品の種類で言えば利益率の高いアパレル関係では、選手がキャンプで着用していたスウェットや、練習時着用のジャケットなど販売があり、人気を博しそうだ。アディダスのデザインで安定しており、普段着としても使用できるのであれば宣伝効果もあり、非常に利益に貢献できる商品となるのではないか。やはり黒ベースのものは着用しやすいように思われる。
グッズ関連も良く出来たユニフォームやアパレル関連と比較して見劣りするタオルマフラー等々の商品が並びますが、ここからアイディアを出して、販売数を増加してほしいところ。
もう一つ考えられるのが、愛着あるユニフォームの着用。
いまだにカニトップのスポンサーの入ったユニフォームを見かける。
私自身も2009年の再昇格時のユニフォームに愛着があり、なかなか脱ぐことが出来なかった。昨年の20周年記念ユニフォームは購入したが、ゴールドのユニフォームには手が出なかった。
ユニフォーム自体が高価なこともありますが、それぞれに思い入れがあり、なかなか新しいユニフォームに変更できないこともあるのではないか。
ただ、クラブの経営を考えれば、ユニフォームの売り上げに貢献することもまたサポーターの役割の一つともなるのではないか。
クラブは健全経営を考え、集客増、グッズ販売数増加に努めてほしい。
サポ自バック応援についてと、応援マナー、新規顧客の獲得。
今季からコールリーダー(以下CL)の位置がSバック寄りに移動。
私は大体Pゲートの近くあたりでしたので、CLより少し離れた位置からの応援でした。
CLの姿が遠く、声も聞こえづらいため、チャントが少し遅れてスタートする形となってしまいました。
遅れがチャントのばらつきに聞こえなければいいのですが・・・。
石川直樹のチャントも新しく作られたんですが、手拍子のリズムがとり辛く、チャント自体も暗め。
馴染むまで難しそう。
「モテ、モテ、モテ レッツゴー」
茂木君のチャントも、聞き取るまで時間がかかりました(汗)
チャントはわかり易く、ノリ易いのが一番かな、と。
今節、開幕戦でテンションが上がってしまったのか、ただマナーが良くないのか、サポーターの不適切な行為がありました。
仙台と対戦した山形サポーターは、国歌斉唱時にもチャントを止めることなく、震災の黙祷に至る際にも、指笛等で水を差す形となってしまいました。
CLは事前にプログラムを把握し、しかるべき対応をすべきであるし、把握ができない場合でも、周囲の状況を察し、柔軟に対応し、統率を図らなくてはリーダーとしての資質を問われてしまう。
一方福岡では、ゲストの演奏中にコールをし始め、他の来場者の気分を害してしまっていた。
スポンサーであるlevel5の現在の主力である妖怪ウォッチのイベントで、子供たちも楽しみに来場していたはずであるのに、サポーターの行いにより、歌が阻害され、楽しい気分も損なってしまったことでしょう。
こういったサポーターの行為により新規顧客の獲得ができず、またスポンサーのチームに対する印象も悪化するため、資金の確保もままならなくなる可能性が生じてしまう。
ブンデスやプレミアの様にサッカー熱が高く、多くの観客が呼べる状態であるならまだしも、努力によって集客をしている状況でのこのような行いは、チームにとっての裏切り行為であると捉えても間違いではないはずだ。
サポーターはあくまでサポーターであり、チームの為にこそなれ、阻害することはあってはならない。
集客のためのイベントには好意的に参加すべきだし、「俺たちはサッカーを見に来たんだ」という考えがあっても、イベントに参加したゲストが気持ちよくパフォーマンスを行えるようにする。そのゲストがそれを方々に伝えれば、ポジティブな印象がそのゲストのファンから根付いていくはずだ。
アイドル、アーティスト、パフォーマー様々な方がスタジアムでイベントを行うことでしょう。
それを毛嫌いせずに、受け入れて一緒に楽しめば、それだけで集客、増収にわずかながらでもつながるのではないでしょうか。
スタジアムでの楽しみ方、来場の仕方は多種多様である。
歌い、跳ね、チームを鼓舞し共に戦うという意思を持ってスタジアムに足を運ぶ。
サッカーが、クラブが好きで、楽しみたいと思う。
家族で訪れ、お弁当を食べ、サッカーを見て、その話をしながら帰路につく楽しみ。
シーズンチケットを買って、毎試合足を運んでいる。
都合をつけて、チケットを買い、足を運んでいる。
興味があって、訪れてみた。
興味があるわけではないが、人に誘われてきた。
招待券があるので見に来てみた。
デートで来てみた。
学校の友達と遊びに来てみた。
親子の交流のツールとして来てみた。
一つの空間にも様々な思いがあって、スタジアムを作り上げている。
マナーを守り、観戦する、応援することが次の顧客を獲得することにもつながる。
自由席でありながら、席を必要以上に確保し、新規で訪れた来場者を困惑させ、立ち見に追いやる場合もある。
じゃあ、指定席で来ればいいじゃないか、開場前から並び席を確保すればいいじゃないか、という勝手な論理を展開してはいけない。全ての来場者に平等であるべきだ。
毎試合満員になるスタジアムであれば、増席も考えざるを得なくなる。
増席すれば、収入が増す。
収入が増せば、環境を整備され、チームは強化される。
代表によばれる選手も増え、能力の高い選手が集まり、またその選手の海外への移籍で資金を確保することも出来る。
壮大な青写真だが、サポーターはそんな夢をみてもいいじゃないか。
だから、サポーターはサポーターでいなければならない。
全ての来場者を理解し、クラブのために尽くす。
昔から応援していようが、新規であろうがサポーターだ。
声を出そうが、座っていようが応援している気持ちに変わりはないはずだし、その為に席割がなされている。
古参が幅をきかせ、新規を受け入れ辛くすることは、あってはいけない。
対戦チームへのプレッシャーは大いに結構だが、自らの周りを威嚇することはあってはならない。
クラブを、自分の愛するクラブが戦うスタジアムを、愛したいじゃないか。
クラブへの愛が本物になったとき、Jは世界に通用するリーグになるかもしれない。


