冬が近づきイルミネーションの美しい季節になりました。
関西圏の人にはおなじみの神戸ルミナリエ。
1995年に始まり、途中コロナで休止したものの、現在もつづく神戸の冬の風物詩。
大阪在住の私は、10年以上前に一度だけ行ったことがあります。
当時のルートは、元町を出発し旧居留地を通って、東遊園地という公園が終点。
ライトに照らされた夜の旧居留地は、お洒落なショップが立ち並び、外国の雰囲気もあってステキでした。
肝心のルミナリエはというと、個人の感想ですが、近くで電球を見ているとなんだか舞台裏みたいで、引きで見たほうが綺麗な印象。
そのため、心が動かされるようなことはなく、終点にたどりつきました。
ルミナリエの最終地である東遊園地には、ドームのようなものがあり、そこでふと周囲にいる人の顔を見てみたのです。
すると──!
目に映る人映る人、みながイルミネーションを見上げながら笑顔で、どの人も一様にいい表情をしているのです。
オレンジ色の光に照らされ、あちこちに浮かびあがる、人々のほわっとした幸せそうな笑顔。
温かで幻想的、そして平和で神聖な空気感すらありました。
それが美しくて、感動しながら人の顔をじーっと眺めていた私。
正直、ルミナリエそれ自体より、人々の柔らかな表情のほうに心惹かれる体験でした。
とは言え、来た人を自然と笑顔にさせるルミナリエは、やっぱりスゴイですね。
