ー バシっ!!
「いった~!!」
久美は突然、後ろから頭を誰かに叩かれた。
「何、ボ~ッとしてるんだよ」
後ろを振り向くと、そこには学生カバンを肩にかけた悟が立っていた。
「ちょっとお!!今、カバンで私の頭、叩いたでしょ?!痛いんですけど…」
久美は自分の頭を撫でながら、悟に向かって言う。
「ボ~ッとなんてしてないの!!今、自分のクラスを探してるんだから!!」
そう強い口調で久美は言うと、また視線をクラスの張り出しに向けた。
「じゃあ、俺が教えてやるよ。四組、見てみろって。ほら、こっち、こっち」
そんな久美の肩を軽く叩くと、久美を手招きする。
「四組?」
二組の張り出しを見ていた久美は、悟の手招きについていく。
「ほら、あそこ」
悟が指を指す先には「橋本久美」の文字。
「で?その下には、なんて書いてある?」
嬉しそうに悟は、久美の顔を見る。
「えっ?」
言われるままに久美は、自分の名前の下を見た。
「え~~~~?!」
「そっ。俺たち、同じクラスなわけ。で、出席番号も並んじゃってるの」
そう。そこには「平井悟」の文字。
「よろしくな。クゥちゃん」
そう嬉しそうに笑う悟を久美は、横目で睨む。
「だから、学校ではクゥちゃんって呼ばないでって言ってるでしょ…」
「じゃあ俺、先にクラスに行ってるから」
悟は笑顔でそう言うと、その場から去って行った。
「他人の話、聞いてないし…」
久美は悟の後ろ姿を見つめた。
桜の花がきれいに咲く四月。
一階の廊下では、クラスの張り出しが行なわれている。
生徒たちは、友達と同じクラスになれて嬉しそうに飛び跳ねていたり、寂しそうにクラスの張り出しを見つめている生徒。
いろんな生徒たちが、辺りを囲んでいた。
久美と悟は、家が近いこともあって小さい頃からよく遊んでいた。
よく言う幼なじみいうものだ。
「いった~!!」
久美は突然、後ろから頭を誰かに叩かれた。
「何、ボ~ッとしてるんだよ」
後ろを振り向くと、そこには学生カバンを肩にかけた悟が立っていた。
「ちょっとお!!今、カバンで私の頭、叩いたでしょ?!痛いんですけど…」
久美は自分の頭を撫でながら、悟に向かって言う。
「ボ~ッとなんてしてないの!!今、自分のクラスを探してるんだから!!」
そう強い口調で久美は言うと、また視線をクラスの張り出しに向けた。
「じゃあ、俺が教えてやるよ。四組、見てみろって。ほら、こっち、こっち」
そんな久美の肩を軽く叩くと、久美を手招きする。
「四組?」
二組の張り出しを見ていた久美は、悟の手招きについていく。
「ほら、あそこ」
悟が指を指す先には「橋本久美」の文字。
「で?その下には、なんて書いてある?」
嬉しそうに悟は、久美の顔を見る。
「えっ?」
言われるままに久美は、自分の名前の下を見た。
「え~~~~?!」
「そっ。俺たち、同じクラスなわけ。で、出席番号も並んじゃってるの」
そう。そこには「平井悟」の文字。
「よろしくな。クゥちゃん」
そう嬉しそうに笑う悟を久美は、横目で睨む。
「だから、学校ではクゥちゃんって呼ばないでって言ってるでしょ…」
「じゃあ俺、先にクラスに行ってるから」
悟は笑顔でそう言うと、その場から去って行った。
「他人の話、聞いてないし…」
久美は悟の後ろ姿を見つめた。
桜の花がきれいに咲く四月。
一階の廊下では、クラスの張り出しが行なわれている。
生徒たちは、友達と同じクラスになれて嬉しそうに飛び跳ねていたり、寂しそうにクラスの張り出しを見つめている生徒。
いろんな生徒たちが、辺りを囲んでいた。
久美と悟は、家が近いこともあって小さい頃からよく遊んでいた。
よく言う幼なじみいうものだ。