4月4日(日) ポカラ


空を飛びたい願望が昔からあった。飛行機とかではなく、鳥になったように、空と一体化するような感じで。


数年前富士山の麓でパラグライダーをやったが、足をぶらぶらさせて空に羽ばたくような感じでかなり良かった。


数日前同宿のともさんに、ポカラのマウンテンフライトの話を聞いた。セスナ機とかではなく、窓もないパイロットと2人乗りのハングライダーのような感じで、かなり気持ち良かったとの事。そんな話に私が喰いつかないわけがない。


一番山景が美しく見える朝一のチケットをとり、早起きしてポカラ空港に向った。

ひきこもり女のインド・ネパール一人旅

ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
ポカラ空港は小さなローカル空港だ。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
なぜか空港の売店にエロ本が。タイトルはズバリ“セクシャルハラスメント”。まんまやん。


そしていよいよライドオン。
ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
窓もなく、かなり開放的。期待通りww


フライトスタート。ふわっと体が浮き上がるのがリアルに伝わってきた。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
空から見たポカラの景色。


ポカラの町とヒマラヤ(アンナプルナ連峰)はすぐ近くにあるのに高度差がかなり激しい。ポカラの町は温暖な気候なのに、アンナプルナ連峰は雪で真っ白だ。


上昇するに連れ、どんどん気温が下がって行く。空港で貸してもらえるジャケットを着ていたのに、それでも寒い。


そしていよいよアンナプルナ連峰の象徴、マチャプチャレのすぐ近くまでフライト。

ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
三角形に尖った形が特徴的だ。


マチャプチャレは神の山として崇められている。すぐ近くで見ると、本当にその神々しさに圧倒される。神秘的な何かを秘めている山だ、と納得。


続いてアンナプルナ連峰。
ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
こちらも迫力の大パノラマ。


さすが世界に名高いヒマラヤ連峰、雄大という言葉しか思い付かないくらい雄大だ。こんなに近くで見られるなんて思ってもみなかった。私はその雄大さに、ただただ圧倒され続けていた。ずーっと見とれてしまうほどの美しさ・・。何の穢れもない純白の山々・・。まさに世界級のパワースポットだ。何か神秘的なオーラに包まれたような木がした。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
近くの山は青々しいのにアンナプルナは雪化粧で真っ白だ。標高差を感じさせられる。


ずーっと見入っていると、パイロットさんがエンジンを止めてスロー飛行にしてくれた。ふんわり空を浮いているかんじ・・。エンジン音もなく静かになり、本当に鳥になった気分で空中散歩。パイロットさんと2人で「Like a バード!Like a バード!!」と叫びながら両手を羽ばたかせた。

ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
かなりベテランのパイロットのようだ。


帰りは空から湖や山の上に立つ寺院を眺めながら帰った。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
空から眺めるフェワ湖もまた美しい。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
丘の上に建つ真っ白なストゥーパ、日本山妙法寺。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅

ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
ネパールの段々畑はなんだかのんびりした雰囲気で癒される。


もっと長く空にいたかったが、1時間のフライト終了。本当に良い体験ができた。


マチャプチャレの神秘のパワーにあてられたのか、その後もしばらく頭がボーッとしていた。

















4月1日(木) スノウリ~ポカラ


朝7時ポカラ行きのバス乗車。インドとネパールの風景はがらりと変わる。山道や崖っぷちを延々とバスは走る。


ネパールの風景は山山山、山ばっかり。山国育ちの私にとっては生まれ故郷の風景と少し似ており、ほっとする。

ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
段々畑や川が美しく、人々ものーんびり、平和そのもの。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
バスの上に人や荷物が乗っているのが当たり前。


ひきこもり女のインド・ネパール一人旅
バスの中にヤギも乗ってくる。


しかし私は何か物足りなさを感じていた。平和なのは良いが、静かすぎる。


日本にいた頃の私は、山の風景を見ながら1人でドライブするのが大好きだったのだが、インドのあの喧騒を味わってしまった今、何か物足りなさを感じてしまうのだった。


そう言えば、ネパールの地球の歩き方ほとんど読んでない。まぁなんとかなるだろう、平和だし。


夕方ポカラへ到着。ポカラは美しいヒマラヤ山景とフェワ湖という湖がある観光地。バスを降りて早々、客引きの人の良さそうなおじさん(ヌルさん、日本語ペラペラ。)に捕まり、バイク2人乗りで宿へ。


宿に着き部屋を見る。部屋がキレイ過ぎる。宿代はまぁまぁ安いのに、なんだこのキレイさは。今までの宿の中で一番キレイな部屋だ。普通ならここで感動する所なのだろうが、やはりここでも物足りなさを感じた。もっと汚くて良いのに。インドの汚くて不便な部屋が懐かしい。完全にインドに染まっている。


部屋でポツンと1人になる。寂しさが込み上げてくる。帰りたい、日本ではない、インドに。インドの騒々しさ、客引きのしつこさ、バラナシのゴミゴミした細い路地・・。懐かしくて仕方がない。


「インドに行くと、帰ってからインドが恋しくて恋しくてたまらなくなるよ」と言われていたが、これが噂のインド病なのか。まだ日本に帰ってもいないのに、早くもインド病発病だ。宿のオーナー、ヌルさんに「インドから来てそんなにインドを恋しがる人はめずらしい」と言われた。


日本にいた頃自然が大好きだった私は、インドの喧騒にもまれて疲れた頃にネパールでチルアウトして帰国するというプランを立てていたのだが、インドが気に入り過ぎて逆に裏目に出てしまった。


「インドに行くと人生観が変わる」とよく言われるが、私の場合、明るくなったのは良いがその反面、寂しがりやになってしまったようだ。最近、大勢の人に囲まれているのが普通になっていたから・・。


日本にいた頃は私は単独行動が大好きで、1人でどこに行っても何とも感じなかった。病んだ時には決まって1人で山へドライブに出かけていた。それがインドを味わって以来、真逆になっている。“インドは人を変える論”は正しかったのか。やっぱインドってすごい。


まぁ明るくプラス思考になったのは確かだと思うから良しとしよう。


早くネパールにも慣れると良いな。