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SharedValueのつくりかた

楽しく生きてみませんか

友人たちから、「お前はいいよな、悩みがなくて」とよく言われます。

たしかに、性格としてはどちらかと言えば楽天家というか、能天気というか、ま、なんとかなるさっていう、超ポジティブだと自分でも思うのですが、落ち込むことが全くないのかというと、実は結構一人の時には沈んでいたりもします。

人の前では、落ち込む原因を忘れているだけで、決して無理をしているわけではないのですが、ふと一人(たとえば、車の中とか)になったときに、どうしようもなく不安な気持ちになったり、落ち着かない気持ちになったりもします。

常に、明るく元気で、活発で楽しそうに生きていけたら、それはそれで幸せなのかもしれませんが、個人的には、バランスが良くないように思います。どう考えたって、疲れますよ、そんな生き方は。

時には、徹底的に落ち込んだりしてもいいと思っています。恋人にふられて、悲しくて寂しくて、どうしようもないって時でも、思いっきり泣いたらスッキリした、なんて経験は誰にでもあるんじゃないでしょうか。それと同じで、うまくいかないことがあったり、人から傷つけられたり、将来の不安が襲ってきたりしたときは、思いっきり落ち込んでしまえばいいんじゃないでしょうか。

いつまでも落ち込んでいたら、周りの人間も暗い気持ちになるし、あなたを避けるようにもなって、余計に落ち込む結果を招くことになりますが、落ち込むのは一人の時だけ、って決めて誰かが一緒にいるときには、ひとまずその悩みを忘れてしまうのです。その悩みをひとまず先延ばしにして、今は、一緒にいる仲間と楽しいひとときを過ごすことだけを考えるのです。

人間は、「脳」というスーパーコンピュータを持っています。しかし、そのスパコンを使いこなすには少しコツがいります。うまくは言えないのですが、自分で自分の脳をコントロールしないことが大切なのです。

悩みを「解決すべき問題」とだけ考え、解決策を探ることをやめるのです。解決できた時の爽快な気分だけを想像するのです。おかしな話ですが、解決するために脳を使おうとしても、同じことを延々と繰り返すだけで、解決策はなかなか見つからず、無力感だけが広がるのですが、考えて解決しようとすることをやめると、脳は勝手に解決策を探し出すのです。本当に解決できなくとも、「悩み」がそんなに大したことではないように思えてくるのです。

実は、僕も子どものときは、引っ込み思案で、心配性で、どちらかというと悲観的な性格でした。ひとからアドバイスを貰っても、どうせ自分にはできない、と心を閉ざしていました。
そんな自分に、とても焦りを感じていました。不安もありました。

でも、どうせ一度の人生です。悩んでいる時間より、楽しんでいる時間が多い方がいいに決まってます。だからといって、生きていればいろんな問題にぶち当たります。避けてばかりもいられません。だから、たまにはひとりでとことん落ち込んで、落ち込みすぎて笑ってしまうぐらい落ち込んで、スッキリすればいいんじゃないでしょうか。