ここまで、シェアードサービスコンソーシアムについて述べてきました。しかし、その内容は少し難解であったかもしれません。読まれたみなさんは、「シェアードサービスの話なの?」と思われたかもしれません。



簡単にいうと、シェアードサービスコンソーシアムはシェアードサービスからアウトソーシングへの移行の姿といってよいと思います。シェアードサービスという概念は、云うまでもなく間接部門改革の手法ですが未来永劫とも継続するものではないというように思われます。どのような経営手法も自ずと限界があり、いずれは新たな手法に取って代わらなければならない宿命を負っています。シェアードサービスもその例外ではありません。つまりシェアードサービスもいずれかの段階で新たな手法を考えなければならないのです。


シェアードサービスに変わる新たな経営手法が、アウトソーシングなのです。



しかし、アウトソーシングも既に目新しい経営手法ではなく既に多くの企業が採用しているものだと思われる皆さんも多いのではないかと思います。確かにその通りです。しかし、現在進められているアウトソーシングは、給与計算とか請求業務とか、業務の一部を外部に委託するものです。しかし、一部業務の切り出し型では大きな改革効果は出ないと考えられます。その理由は、多くのアウトソーサーを管理する業務が残ったりするからです。アウトソーシングの形態としては、できるだけ広範囲に、すべての業務をワンショップで委託できるのが望ましいと考えられます


そこで、このような考えを具体化したのが、シェアードサービスセンターのアウトソーシング化であり、具体的な進める方が、シェアードサービスコンソーシアムなのです。


したがって、今まで述べてきたシェアードサービスコンソーシアムの話を読んでいただくと当初は、シェアードサービスからスタートして徐々にアウトソーシングの話に変わってきたと感じられる方もおられたと思います。その通りなのです。


シェアードサービスコンソーシアムでは、最後の段階では一人一人の人材は従来所属していたシェアードサービスセンターの業務に限定せず他の企業の業務も遂行することになります。これが「人材の統合」なのです。つまり、この段階では人材はもはやシェアードサービスセンターで働くというより、間接部門専門のアウトソーサーで働くという意識になるのです。



続きは次回です。