地の花火 夏の夜。 一本の光のすじが天へとのびて、その先端にあざやかに光の花を開く。 花火。 彼岸。 季節はうつろい、太陽は真東より昇り、真西へと沈む。 一本の緑の茎が天へと向かい、その先端にあざやかに真紅の花を開く。 彼岸花。 葉もつけず、ただ花を咲かせるためだけにその茎は天に向かう。 その姿はまるで、地に咲く赤い花火。 ゆく夏を惜しむように 地に火の花ひらく彼岸花