僕がギター始めた頃は、チューナーはなかったんよ.
今じゃ信じられないよね(笑)
みんな音叉で合わせてた。
フォークの人はチューニング用の小ちゃい笛を吹いて、その音に6本の弦を合わせてた。
その精度はその当時の僕でも「使わん方がええんとちゃうの?」な感じだった(笑)
その頃、音叉を忘れた時は、誰かに「Aちょうだい。」って5弦12フレットのハーモニクス音をもらって、そこから全部の弦を耳でチューニングしてたんだけど、
今考えるとそのもらったAも『さっき音叉であわせたA』なのか『家を出る前に音叉であわせたA』なのか『昨日の夜寝る前に音叉であわせたA』なのか、ひょっとして『この間友達にもらったA』なのか分からない(笑)
昔の海外のレコードでもチューニングが微妙に高かったり低かったりするのは、そのせいだと思う。
その後KORGからチューナーが出たんだけど、高校生の僕には買えない値段だったし、「チューニングぐらい自分でできるわ~。」って言う方が大きくて、欲しいとまでは思わなかった。
18才になって、に~ちゃんと、わったんとで EARTHSHAKER を結成しライヴを始めて気がついた「ライヴを始める前にチューニングから始まるのは、かっこわるいし、ライヴの緊張感が台無しだ。」
ちょうどその頃KORGから8000円ぐらいでチューナーがでたんで、
そっこーに~ちゃんに「8000円半分ごっこで、チューナー買おう。」って言ったんよ。
に~ちゃんは「そんなん別にいらんやん。」って言ってたんだけど、
なんとか説得して無理矢理買った。
で、初めてそのチューナーを使ったリハの最初の一曲目で僕らは完璧に打ちのめされた。
「プロみたいや~。」
それまでもそこまで酷いチューニングではなかったけど、チューナーを使ったチューニングはあまりに気持ちが良く、演奏しててもレコードを聴いてるみたいだったんよ(笑)
チューナーの面白い話はまだあるんよ(笑)
続くんよ(笑)