みんなは霊を信じる?
姉は親父に可愛がられ、次男坊の弟は母に可愛がられ、真ん中の僕はおばあちゃんに可愛がられて育った。
霊を信じていた僕は「おばあちゃんが亡くなる時は必ず来てくれるし、必ずわかる。」と思ってたけど、全然わからず、その時にギターの練習をしていた。
なんで最後に来てくれなかったのか、来てくれてたかもしれないのになんで気がつかなかったのか、しばらく悩んだけど、たぶん死んだら別の世界に行ってしまうんだと思い直し、霊のことは考えないようにした。
クドーの父さんが亡くなった日に、ローソンにBEERを買いに行った。
おみくじでは大吉か吉、もしくは大大吉しかひかない僕だけど、くじ運はめっぽう弱い。
その僕がローソンのクジでワンカップを当てた。
日本酒が大好きだったクドーの父さんが「義弘をよろしくな。」と最後の挨拶をしに来たんだと感じ、僕はローソンを出て雪道を歩きながら泣いた。
親の子に対する想いは凄く強い。
今だにリビングにおばあちゃんの写真を飾ってる僕はそんなことはとっくに知ってたのかも知れない。
クドー頑張れ。
父さんは側にいる。
心で叩け。